Orion V2 レビュー

本日ドイツより到着したてのホヤホヤ。『Orion V2』
製作者のNosmokerさんに直接売っていただきました。
Orion V2は、以前から人気のあったV1~V1.2を経て進化したMODですが、その特徴はバッテリー、タンク、アトマイザー、マウスピースまで、そのすべてを一体化したデザインにあります。写真を見るとその美しさがわかりますが、全長で11cm程度に収まりつつ、すべてをステンレスの削り出しにすることで統一感を持たせています。そして、アトマイザーはデュアルコイル対応でウィックとコイルを自作できるという優れモノです。
また、要望の多かった18650バッテリーへの対応を初めて公式に行い、通常の18350バッテリースリーブとは別に18650スリーブが付属品になりました。これで自宅など長時間使用にも耐えられるようになったわけです。
一方で、流行りの可変電圧や可変電力といった電子的な機能は今回お預けになっていて、V1.2までOrionへのMODとして人気だったPailpoeさん自作のスイッチを正式に採用しています。(以前はボトムスイッチだった)
つまり、V2はV1.xで人気だったデュアルコイル化やスイッチの変更、そして18650への対応という集大成としてのメジャーバージョンアップと位置付けられています。
余談になりますが、Pailpoeスイッチは、その安定度もさることながら、Pailpoeさん自身がModderとしてかなり有名、現在はすでにV2.1で採用される見込みの可変電圧スイッチ、そして赤外線対応の可変電力機能を持つスイッチを開発中。赤外線とはまた考えたものですが、何でもワット数の設定をリモコンから行いたいのだそうです。


■内容物

一通り揃っていますが、3つ目の小さなオーリングだけ、一体どこへ付けるのやら…。あとで研究してみます。
バッテリーをそれぞれ付けみたサイズの比較。こんな感じです。18350モードは本当にちっさいです。18650でもLavatubeと並べてこの高さですから、タンクなどがついたことを考えればコンパクトですね。




■アトマイザーの組み立て

では、早速アトマイザーを組み立ててみます。最初からややこしいのよりは無難にとも思ったんですが、ここは今はやりのステンレスウィックで進行したいと思います。使用したのは400スレッドカウント。
ステンレスは3cm x 4cm程度に切っておき、これを注射器の針やクリップなどに巻きつけるように細く形をつけます。タンクへの口が2mmしかないのでそれよりは小さく作らないとだめで、しかもOrionにはインスレーターのような絶縁素材がついていないので、きつめに巻くのがポイントです。
巻き終わったらバナーであぶって酸化させておきます。あぶり⇒冷水を3回くらい繰り返します。これでステンレスが真黒になってほぼ絶縁できたはずです。次にPGを湿らせて着火、これも3回。完成です。
今回は念のため、ヒートシュリンクのチューブを本体と触れる部分にはめておこうと思います。(ま、これが間違いの始まりなんですけどね)



完成したウィックを本体へ挿して今度はKanthalワイヤーを巻きます。使用したのはA-1 0.32ゲージ、0.2mm線です。このワイヤーもバナーで3回ほどあぶっておきます。ワイヤーは4回巻きでほぼ1.5Ω、末端をスクリューで止め、センタポールの隙間に挟み込みます。これで終わり。文字で書くと簡単にみえますよね。ええ、でも実はそんなに面倒でもないんです。通電してうまくワイヤー全体が熱せられていることを確認しておきます。

※ちょっと巻き方がきたなかったかなw
さて、では禁断のデュアルコイル化をしてみましょうかね…。
ようは先ほどと同様に、反対側にも穴があるのでウィックを差し込んでワイヤーを巻けばよいだけのはずです。グリグリやっていたら、途中でワイヤーが切れるという事故が発生しましたが、再度気を取り直してなんとか完成。これも通電してみましょう。


いやー、最初からすべてうまくいくとか信じられない。いや、そんなわけはあり得ないので一体なにが起きるのだろうと思っていたら、インスレーター代わりに使っていたヒートシュリンクのチューブが、熱で溶けだしていた(笑 だめじゃん。もう何がすごいってゴムの味がフレーバーに乗っかって大変なことになってます。
結局、すべてを外して洗浄⇒シングルコイルで復活という。今は大人しく吸っています。どの組み合わせが美味しいのかわからないんですが、グラスファイバーのウィックとのデュアルとか、ステンレスウィックの中にファイバーウィックを挟むとか、あるいは1本のステンレスをつないでデュアルコイルにするとか、もうやりたいことで頭がいっぱい。
■まとめ
さて、気を取り直します。
Orion V2は、機能面から言えば可変電圧やましてや主電源ON/OFFすらついていないメカニカルなMOD。アトマイザーすら自分で巻かない限り使うことができない。しかし、ステンレスで全体をトータルデザインした姿は、恐らく誰の目からみても美しく、実際に手にするその小ささにまずビックリ。
小さなボディから繰り出されているとは思えない煙量やフレーバーを発し、完全に分厚いステンレスに囲まれたカトマイザーは動作しているのがわからないほど清音。これまで触れたことのない別世界のものでした。
残念なことにOrion V2はセンターポールをネガティブとしているため、ボディはネガティブとなっていて、そのためKickを搭載することはできなかった。
今後、Pailpoeによる可変電圧/可変電力のハイブリッド、リモートによる操作とアトマイザー抵抗値チェックまでできるようになるらしいので、チャンスがあれば是非手に入れてみたいと思う。
Orion V2は送料込みで150ポンド(2万円弱)。安買い物ではないけども、MOD業界で有名なドイツ職人とフランス職人による合作を、日曜日に日本で味わえると思えば安いものだと思ったりしてみる。
ただ、何しろ面倒臭いことがだめという方は、恐らくいつまでたっても煙がでませんw 何かいじり倒すのか好きな方、モノを磨いてニヤニヤしたい方には、きっと向いています。

一方で、流行りの可変電圧や可変電力といった電子的な機能は今回お預けになっていて、V1.2までOrionへのMODとして人気だったPailpoeさん自作のスイッチを正式に採用しています。(以前はボトムスイッチだった)
つまり、V2はV1.xで人気だったデュアルコイル化やスイッチの変更、そして18650への対応という集大成としてのメジャーバージョンアップと位置付けられています。
余談になりますが、Pailpoeスイッチは、その安定度もさることながら、Pailpoeさん自身がModderとしてかなり有名、現在はすでにV2.1で採用される見込みの可変電圧スイッチ、そして赤外線対応の可変電力機能を持つスイッチを開発中。赤外線とはまた考えたものですが、何でもワット数の設定をリモコンから行いたいのだそうです。


■内容物

一通り揃っていますが、3つ目の小さなオーリングだけ、一体どこへ付けるのやら…。あとで研究してみます。
バッテリーをそれぞれ付けみたサイズの比較。こんな感じです。18350モードは本当にちっさいです。18650でもLavatubeと並べてこの高さですから、タンクなどがついたことを考えればコンパクトですね。




■アトマイザーの組み立て

では、早速アトマイザーを組み立ててみます。最初からややこしいのよりは無難にとも思ったんですが、ここは今はやりのステンレスウィックで進行したいと思います。使用したのは400スレッドカウント。
ステンレスは3cm x 4cm程度に切っておき、これを注射器の針やクリップなどに巻きつけるように細く形をつけます。タンクへの口が2mmしかないのでそれよりは小さく作らないとだめで、しかもOrionにはインスレーターのような絶縁素材がついていないので、きつめに巻くのがポイントです。
巻き終わったらバナーであぶって酸化させておきます。あぶり⇒冷水を3回くらい繰り返します。これでステンレスが真黒になってほぼ絶縁できたはずです。次にPGを湿らせて着火、これも3回。完成です。
今回は念のため、ヒートシュリンクのチューブを本体と触れる部分にはめておこうと思います。(ま、これが間違いの始まりなんですけどね)



完成したウィックを本体へ挿して今度はKanthalワイヤーを巻きます。使用したのはA-1 0.32ゲージ、0.2mm線です。このワイヤーもバナーで3回ほどあぶっておきます。ワイヤーは4回巻きでほぼ1.5Ω、末端をスクリューで止め、センタポールの隙間に挟み込みます。これで終わり。文字で書くと簡単にみえますよね。ええ、でも実はそんなに面倒でもないんです。通電してうまくワイヤー全体が熱せられていることを確認しておきます。

※ちょっと巻き方がきたなかったかなw
さて、では禁断のデュアルコイル化をしてみましょうかね…。
ようは先ほどと同様に、反対側にも穴があるのでウィックを差し込んでワイヤーを巻けばよいだけのはずです。グリグリやっていたら、途中でワイヤーが切れるという事故が発生しましたが、再度気を取り直してなんとか完成。これも通電してみましょう。


いやー、最初からすべてうまくいくとか信じられない。いや、そんなわけはあり得ないので一体なにが起きるのだろうと思っていたら、インスレーター代わりに使っていたヒートシュリンクのチューブが、熱で溶けだしていた(笑 だめじゃん。もう何がすごいってゴムの味がフレーバーに乗っかって大変なことになってます。
結局、すべてを外して洗浄⇒シングルコイルで復活という。今は大人しく吸っています。どの組み合わせが美味しいのかわからないんですが、グラスファイバーのウィックとのデュアルとか、ステンレスウィックの中にファイバーウィックを挟むとか、あるいは1本のステンレスをつないでデュアルコイルにするとか、もうやりたいことで頭がいっぱい。
■まとめ
さて、気を取り直します。
Orion V2は、機能面から言えば可変電圧やましてや主電源ON/OFFすらついていないメカニカルなMOD。アトマイザーすら自分で巻かない限り使うことができない。しかし、ステンレスで全体をトータルデザインした姿は、恐らく誰の目からみても美しく、実際に手にするその小ささにまずビックリ。
小さなボディから繰り出されているとは思えない煙量やフレーバーを発し、完全に分厚いステンレスに囲まれたカトマイザーは動作しているのがわからないほど清音。これまで触れたことのない別世界のものでした。
残念なことにOrion V2はセンターポールをネガティブとしているため、ボディはネガティブとなっていて、そのためKickを搭載することはできなかった。
今後、Pailpoeによる可変電圧/可変電力のハイブリッド、リモートによる操作とアトマイザー抵抗値チェックまでできるようになるらしいので、チャンスがあれば是非手に入れてみたいと思う。
Orion V2は送料込みで150ポンド(2万円弱)。安買い物ではないけども、MOD業界で有名なドイツ職人とフランス職人による合作を、日曜日に日本で味わえると思えば安いものだと思ったりしてみる。
ただ、何しろ面倒臭いことがだめという方は、恐らくいつまでたっても煙がでませんw 何かいじり倒すのか好きな方、モノを磨いてニヤニヤしたい方には、きっと向いています。
