Precise Plus 18650レビュー

実はレビューしていなかったPP18650について、ようやく書く気になりました。
ある程度のMOD熱があると、必ず辿り着くかも知れないPrecise Plusシリーズ。購入にいたるまでの葛藤が結構あり、恐らく私が一番最後まで悩んだもののひとつだと思います。レビューを書けなかったのもそのあたりで、自分にとってPP18650の位置づけがどうしても納得いっていなかったのです。
話は変わって、今日新しいカメラが届きました!
これまでのPanasonic GF1の後継にあたるGX1、こ加えてマクロレンズを購入しました。これまでよりも美しい写真でお届けしたいところですが、まだ慣れていないのでボロボロかも知れません。あしからず…。
一体何を悩んだのかというと、恐らく誰でも高級MOD購入時に考えるのは価格とそれに見合う機能や価値観のバランスです。ProVariの機能は確かに優れていますが、同時に造りの良さというものも重なっているため購入に迷うことがありませんでした。$50前後ならばそこまで考えないんですけどね。
で、Precise Plusとは、言ってしまえば単に金属のチューブMODです。全メカニカルが故に気の効いた機能はなにひとつなく、精巧に削られたステンレスの筒です。その職人技に惚れ込んでしまえばよいのですが、私にはどうしても理解することができない。というのが正直な気持ちでした。
で、結局価値観に自信がないまま手にしたPPは、最初の10分の興奮から冷めてしまうとやっぱりただの筒なんです。しばらくは放置する日々が続き、MOD掃除をしていたこの週末、ようやくその価値観に決着がつきました。会社の喫煙所で自分がPPを握っているイメージは相変わらず湧きませんが、時として物事には正装を必要としたり、自転車で行けばよい距離でもベンツを必要とするときがあるんではないかと。またカジュアルな日であっても、インスタントコーヒーではなくて豆から挽きたい週末もある。うん、それです。やっぱり電子タバコは嗜好品なのですね。
このPrecise Plusは、そういった場面で使われるべきMODなんだと気付きました。ようやく肩の荷が降ろせました。無駄に高いものを買った罪悪感からしまいこんでいましたが、これからは事あるごとに引っ張り出して私に付き合わせようかと思います。
大変前置きが長くなってしまってすみません(汗汗

■Precise Plusとは?
Presice Plusは米国のSuper T Manufacturing社によるバッテリーMOD、俗に『PP』や『P+』と略されます。PPの他にドリップチップのT-Tipシリーズ、そしてリキッドフィーダーの『VapeMate』のメーカーとしても有名です。
Presice Plusにシリーズには使用するバッテリーに応じて6種類のPPを販売しています。型番を見ればすぐにイメージできると思いますが、数字最初の2桁がチューブ内径、後ろ3桁が電池の長さです。
つまり、PP18650はシリーズの中で最も太くて長いものとなります。
・PP10440(350mAh)
・PP16340(550mAh)
・PP18350(700mAh)
・PP18500(1100mAh Kick対応)
・PP18650(1600mAh Kick対応)
※AW IMR赤ラベルの場合
※エンドキャップには、斜めにカットされたものとカットされてないデザインの2種類から選べます。
人気があるのは18500、18350あたりですが、Kick対応を考えて18650の購入を決めました。確かにPP18500でもKickは利用可能なのですが、フタを最後まで締めることができないためオーリングをはめる仕様。考えた末にしっかりと締まる18650にしたわけです。
が、今考えるとPP18500でもよかったなーと重さ長さ的には思ったりします。ただ、もし次に購入するなら18350くらいまでサイズを離した方がいいかもだし。うーん、18500を手にすることは今後ないのかも…、そう思うともっと欲しくなるw
長さはミニサイズではないProVariとほぼ同じ。重さはそれぞれバッテリーを抜いた状態でProVariが119g、PPが90gでした。存在感は充分です。
■機能
PPは全シリーズ元に共通の機能として伝統的にボトムスイッチを採用しています。もちろんメカニカルな作りで、スイッチ部がスライドすることでバッテリーのネガティブ部に接触、通電するという仕組みです。
本体はオールステンレスのサテン仕上げ、本体やや下部にバッテリーのガス抜き穴が3つ開けられてます。ちなみにPlusシリーズになる前のPresiceシリーズでは、本体はサテン仕上げではなくやや光沢のあるフィニッシュ、もう少し大きなガス穴を持っていました。


スイッチ部はいくつかのパーツで構成され、スライドさせたときの深さはワッシャーの枚数によって調整が可能です。合計で4枚のワッシャーが同梱されています。また、このスイッチ部の『P』と書かれた部分をスライドさせることでメカニカルなロックを掛けることができます。


チューブ上部側にくるカバーにはバッテリーのポジティブニップルとの接点、反対側は510金口が比較的深めに掘られています。見た目にはリキッドの漏れを受け止めるウェルがあるようにも見えますが、実際にはウェルというほど深く広いものではないので機能しません。


■バッテリー
バッテリーを入れる際には少し注意が必要です。保護機能付のリチウムイオンバッテリーであれば何も問題がないのですが、いまどきの推奨なAWの赤ラベルリチウムマンガンバッテリーを使うと、中で隙間が開いてカラカラと音がしてしまい、とっても気持ちが悪い状態になります。これは、保護付きと保護の必要のないバッテリーの長さが微妙に異なるためです。
これを安定させるにはチューブの中に仕込まれているオーリングをもう1本増やせばOKです。写真で見にくいかも知れませんが、チューブの上からオーリングを入れると、下の方でヘリに引っかかるような構造になっています。ここに元々1本入っているはずですので、スペアとして付属しているオーリングのうち、細いものを追加で入れます。
太いものが10000、細いものが7000です。組み合わせとして10000を1本+7000を1本でよいはず。これを精密ドライバーなどで奥へ入れ、あとはバッテリーのネガティブサイドで押しこんであげればうまく座ると思います。
※18500+Kickを仕込む場合でもこのオーリングセットでいけます。



■Kickを入れる
何の苦労もありません。バッテリーを18650から18500へ変更するだけです。内径はKickがギリギリのサイズです。Kickから飛び出しているスプリングと、チューブ側のスレッドの存在で、少し気を付けないとKickのカバーを傷つけそうな気がします。取りだす時にもたまにスプリンが引っかかる場合があり、このときは無理に出すのではなく、少し回すなどしてから逆さまにして手の平で叩くなどがよいかと。
Kickを入れて使ってみた感じは、『天国です』としか言いようがありません♪


■おまけ
ついでにT-Tipsブランドのドリップチップを4種類購入。どれもシェイプが美しくて開口部も大きいためドリップがしやすいです。が、一番右のポリッシュされたものだけは、絞り部分あたりに明らかに指で触ってわかる段差があり、案外造りがいい加減なのねということが判明。まぁでも恰好いいので許します。

PPと同じサテン仕上げで作られたタンクを購入。こちらはVaperFexion社の『Cartomator』。何故か米国本体のショップでは売られていないのですが、提携先のCloud 9 Vapingだとサテン仕上げ、エンドキャップに合わせて斜めカットタイプが選べるようになっています。T-Tipsと合わせると絶妙なマッチングになります。


■まとめ
Kickのない本体は、単に3.7Vのバッテリーとなりますので、特にびっくりする部分がありません。ただし、マシン性能が高いからでしょうか。なんとなく吸っていても安定しているように感じてならないです。(恐らく機能性です。)
ボタン操作は慣れればどうということはないのですが、最初の1日は指が疲れました。ええ、慣れです。
職人によるステンレスの削り出し、オールメカニカル、持つ喜び。このあたりに特に魅力を感じられる方であれば、なんの躊躇もなく入手されても後悔はしないと思います。逆に可変電圧、光りモノ、ギミック臭などに魅力を感じる方は、場合により手にしても満足感を得られない可能性があります。
チューブMODであれば他にも多くの選択肢があります。車を買うにしても、最初は小回りのきく街乗りから。ここぞという切り札にはPPを隠し持っておくとよいかも知れませんね。
って、なんだかレビューというよりは哲学に話に入りつつあるのでこの辺でw

で、Precise Plusとは、言ってしまえば単に金属のチューブMODです。全メカニカルが故に気の効いた機能はなにひとつなく、精巧に削られたステンレスの筒です。その職人技に惚れ込んでしまえばよいのですが、私にはどうしても理解することができない。というのが正直な気持ちでした。
で、結局価値観に自信がないまま手にしたPPは、最初の10分の興奮から冷めてしまうとやっぱりただの筒なんです。しばらくは放置する日々が続き、MOD掃除をしていたこの週末、ようやくその価値観に決着がつきました。会社の喫煙所で自分がPPを握っているイメージは相変わらず湧きませんが、時として物事には正装を必要としたり、自転車で行けばよい距離でもベンツを必要とするときがあるんではないかと。またカジュアルな日であっても、インスタントコーヒーではなくて豆から挽きたい週末もある。うん、それです。やっぱり電子タバコは嗜好品なのですね。
このPrecise Plusは、そういった場面で使われるべきMODなんだと気付きました。ようやく肩の荷が降ろせました。無駄に高いものを買った罪悪感からしまいこんでいましたが、これからは事あるごとに引っ張り出して私に付き合わせようかと思います。
大変前置きが長くなってしまってすみません(汗汗

■Precise Plusとは?
Presice Plusは米国のSuper T Manufacturing社によるバッテリーMOD、俗に『PP』や『P+』と略されます。PPの他にドリップチップのT-Tipシリーズ、そしてリキッドフィーダーの『VapeMate』のメーカーとしても有名です。
Presice Plusにシリーズには使用するバッテリーに応じて6種類のPPを販売しています。型番を見ればすぐにイメージできると思いますが、数字最初の2桁がチューブ内径、後ろ3桁が電池の長さです。
つまり、PP18650はシリーズの中で最も太くて長いものとなります。
・PP10440(350mAh)
・PP16340(550mAh)
・PP18350(700mAh)
・PP18500(1100mAh Kick対応)
・PP18650(1600mAh Kick対応)
※AW IMR赤ラベルの場合
※エンドキャップには、斜めにカットされたものとカットされてないデザインの2種類から選べます。
人気があるのは18500、18350あたりですが、Kick対応を考えて18650の購入を決めました。確かにPP18500でもKickは利用可能なのですが、フタを最後まで締めることができないためオーリングをはめる仕様。考えた末にしっかりと締まる18650にしたわけです。
が、今考えるとPP18500でもよかったなーと重さ長さ的には思ったりします。ただ、もし次に購入するなら18350くらいまでサイズを離した方がいいかもだし。うーん、18500を手にすることは今後ないのかも…、そう思うともっと欲しくなるw
長さはミニサイズではないProVariとほぼ同じ。重さはそれぞれバッテリーを抜いた状態でProVariが119g、PPが90gでした。存在感は充分です。
■機能
PPは全シリーズ元に共通の機能として伝統的にボトムスイッチを採用しています。もちろんメカニカルな作りで、スイッチ部がスライドすることでバッテリーのネガティブ部に接触、通電するという仕組みです。
本体はオールステンレスのサテン仕上げ、本体やや下部にバッテリーのガス抜き穴が3つ開けられてます。ちなみにPlusシリーズになる前のPresiceシリーズでは、本体はサテン仕上げではなくやや光沢のあるフィニッシュ、もう少し大きなガス穴を持っていました。


スイッチ部はいくつかのパーツで構成され、スライドさせたときの深さはワッシャーの枚数によって調整が可能です。合計で4枚のワッシャーが同梱されています。また、このスイッチ部の『P』と書かれた部分をスライドさせることでメカニカルなロックを掛けることができます。


チューブ上部側にくるカバーにはバッテリーのポジティブニップルとの接点、反対側は510金口が比較的深めに掘られています。見た目にはリキッドの漏れを受け止めるウェルがあるようにも見えますが、実際にはウェルというほど深く広いものではないので機能しません。


■バッテリー
バッテリーを入れる際には少し注意が必要です。保護機能付のリチウムイオンバッテリーであれば何も問題がないのですが、いまどきの推奨なAWの赤ラベルリチウムマンガンバッテリーを使うと、中で隙間が開いてカラカラと音がしてしまい、とっても気持ちが悪い状態になります。これは、保護付きと保護の必要のないバッテリーの長さが微妙に異なるためです。
これを安定させるにはチューブの中に仕込まれているオーリングをもう1本増やせばOKです。写真で見にくいかも知れませんが、チューブの上からオーリングを入れると、下の方でヘリに引っかかるような構造になっています。ここに元々1本入っているはずですので、スペアとして付属しているオーリングのうち、細いものを追加で入れます。
太いものが10000、細いものが7000です。組み合わせとして10000を1本+7000を1本でよいはず。これを精密ドライバーなどで奥へ入れ、あとはバッテリーのネガティブサイドで押しこんであげればうまく座ると思います。
※18500+Kickを仕込む場合でもこのオーリングセットでいけます。



■Kickを入れる
何の苦労もありません。バッテリーを18650から18500へ変更するだけです。内径はKickがギリギリのサイズです。Kickから飛び出しているスプリングと、チューブ側のスレッドの存在で、少し気を付けないとKickのカバーを傷つけそうな気がします。取りだす時にもたまにスプリンが引っかかる場合があり、このときは無理に出すのではなく、少し回すなどしてから逆さまにして手の平で叩くなどがよいかと。
Kickを入れて使ってみた感じは、『天国です』としか言いようがありません♪


■おまけ
ついでにT-Tipsブランドのドリップチップを4種類購入。どれもシェイプが美しくて開口部も大きいためドリップがしやすいです。が、一番右のポリッシュされたものだけは、絞り部分あたりに明らかに指で触ってわかる段差があり、案外造りがいい加減なのねということが判明。まぁでも恰好いいので許します。

PPと同じサテン仕上げで作られたタンクを購入。こちらはVaperFexion社の『Cartomator』。何故か米国本体のショップでは売られていないのですが、提携先のCloud 9 Vapingだとサテン仕上げ、エンドキャップに合わせて斜めカットタイプが選べるようになっています。T-Tipsと合わせると絶妙なマッチングになります。


■まとめ
Kickのない本体は、単に3.7Vのバッテリーとなりますので、特にびっくりする部分がありません。ただし、マシン性能が高いからでしょうか。なんとなく吸っていても安定しているように感じてならないです。(恐らく機能性です。)
ボタン操作は慣れればどうということはないのですが、最初の1日は指が疲れました。ええ、慣れです。
職人によるステンレスの削り出し、オールメカニカル、持つ喜び。このあたりに特に魅力を感じられる方であれば、なんの躊躇もなく入手されても後悔はしないと思います。逆に可変電圧、光りモノ、ギミック臭などに魅力を感じる方は、場合により手にしても満足感を得られない可能性があります。
チューブMODであれば他にも多くの選択肢があります。車を買うにしても、最初は小回りのきく街乗りから。ここぞという切り札にはPPを隠し持っておくとよいかも知れませんね。
って、なんだかレビューというよりは哲学に話に入りつつあるのでこの辺でw
