NHaler Ato-Miser

1つ前にレビューしたReactorアトマイザータンクと一緒に気になっていた、直ドリ専用の『Ato-Miser』アトマイザーを購入。半日使ってみたところでレビューします。実は製品としては発売してから1年以上が経過していて、その割にレビューが少ない隠れた存在です。
となると地雷という危険性もあるのかなーと思いつつ開封してみることに。
以外にしっかりした布製のポーチにくるまれて到着。その中は開けてビックリ、リビルダブルに必要な様々なパーツがキットになっています。折り畳み式のハサミ(実はすごく欲しかった)、全部で2mを超えるコイルの巻かれたグラスファイバー、さらに安全ピンまでついています。つまり、購入したキットだけで道具をそろえることなくリビルダブルが可能ということです。
また写真が別になってしまいましたが、コイルのネジを止めるための精密ドライバーも同梱されています。
電子タバコ初心者へ向けたリビルダブルというのは見たことがありませんが、あるとすればすなわち『Ato-Miser』がまさにそうだということになります。確かにGenesisとは異なり、メッシュの準備に手間が掛ったり、コイルのショートに悩まされることもないファイバー方式は、最初に手にするリビルダブルとしては誰でも扱える使いやすさがありますね。そのあたりもしっかり見ていきたいと思います。



■外観



高さ36mm(バッテリーアダプタを含まず)、直径は22mm弱と非常に小型です。ドリップチップの開口部は4.3mmとやや口径が小さめのため、ドリップするときはやや慎重になる大きさです。素材はベースがステンレス、カバーは一色のみブラックのDerlinです。
本体は2パーツですが、ベースをカバーにはめたり外したりするときに使用できる小さなアルミ製のレンチが付属しています。それほどきつく締める必要はありませんが、外せなくなったときには便利ですね。
バッテリー部にはオーリングが仕込まれていてリキッドが漏れる心配はありません。エアホールは本体カバーに2か所開けられていますが、同じような構造のRDAと比較して穴が小さく、2か所開けられていることから、もしきついエアフローを望む場合には裏から一方を塞ぐことで調整が可能です。


ステンレスベースには2つの電極があり、センターポストインスレーターで絶縁されています。コイルはネジを使って止める形式。特に問題を感じませんが、直径が20mmを超えているので扱いやすい方だと言えます。

大きさの比較のため他のタンクなどを並べてみましたが、RDAと比較してもやっぱりAto-Miserは非常に小さいです。


■セットアップ
一般的ではありますが、RDAとかなり似ています。RDAの場合にはコイルの両端でファイバーの長さを極端に一方へ寄せていますが、Ato-Miserには最初からグラスファイバーにコイルが巻かれた状態で付属しているため、これをそのまま生かすとなるとコイルの両端の長さは均一になります。(切断してから一方を引っ張れば好きに調整できますが…)
ファイバーには驚くことに最初から23個のコイルが巻かれているという太っ腹。そしてハサミで切ればすぐにアトマイザーへの装着が可能になっています。ただし、後で気付いたのですが、そのままの状態では8~9回巻きのため3.5~4.0Ωと高い抵抗値になります。もし抵抗値を低く設定したい場合には何回分かの巻きをて伸ばせばLRも設定可能です。





コイルをネジに巻き付けて余分な部分をハサミでカットすれば完成です。このとき、コイルがベースやネジに接触しないよう、ネジから少し距離を話してやや上に傾けた状態にします。またコイル同士も接触しないようにしておきます。ここでは3.7Ωのまま使用します。
リキッドをたらしてそのまま吸いたいところではありますが、ファイバーウィックに限らずアトマイザーの最初はややファイバー臭というかプラスティックな臭りがします。これを止めるためにはなるべく弱めの電圧で肺に入れないように吸っては吐きだすことをしばらく続けます。もちろんリキッドで充分に湿らせておきます。5~6回通電すると、コイル自体とファイバーがやや黒くなった状態になります。これで変な味は最小限になります。



↑この状態になれば準備完了です。カバーを付けた状態で上から10~15滴ほどリキッドを入れてゆっくり楽しみましょう。なお、今回は3.7Ωのままなので電圧設定は6.0Vにしています。
■試飲
5.5V~6.0Vあたりで非常に美味しく感じます。私は特にファイバーを臭を嫌うため、ファイバーに対しては濃いリキッドやメンソール系をよく入れるのですが、このところVape DudesのStrawberry Iceばかりを吸っている関係上、やはりそれで。その方が他との違いがよくわかるのでいいですよね。
そうは言ってもファイバー臭は最後まで残るものですが、最初の2時間でほぼ消えました。煙量はRDAよりも多く、CE2タイプで似た形のSteam Machineと同挌でしょうか。
味の濃さはセラミックのカップがない分、Steam MachineやReactor Tankよりも素直に出ています。Genesis方式に比べた場合、ウィックの湿りで勝る分、軍配はAto-Miserに挙がりますが、ファイバーウィックへの直ドリの弱点は、日数が経つにつれて味が落ちてくることです。レビュー1日目としては何の問題もなく過ごせそうですが、1週間このままというわけにはいかないと予測します。段々と湿ったウィックが日数を経ていくうちに茶色くなっていくというあの感じです。ただし、洗えばまた使えるのでいきなりウィックを変えなくても大丈夫ですが。
5.5V超える電圧で吸っても辛味がまったくありません。その点は非常に優秀だと思います。つまり、それって私の巻き方がへたくそで、吊るしのままのコイルを使っているから美味しいとかだったら超ショックですが…。
■まとめ
価格は$65ですので高いとは言えませんが、さらに2個同時に買うと$95というのは正直安いと思います。これだけのキットがついていてウィックの長さも充分。MOD職人さんの作ったオールステンレスとは比較にならないのですが、Derlin製のボディは思ったよりも光沢もあり質感も悪くないです。
リビルダブルは最初からコイルが巻かれているので、5分と掛らずに交換できるところ、パーツが少なくて堅牢なところは非常に好印象です。最も大切な味と煙量についてもまったく文句がありません。
唯一の弱点はドリップチップの口が狭いけども他のものに変更できないところでしょうか。それも一体感を考えれば目をつぶれる範囲の話、それよりもBlack ProVari Miniのマッチングが気持ち良すぎて昇天しそうです。
Pros
※煙症はSteam Machine並に充分
※味の濃さも充分
※エアホールが小さい分、漏れが少ない
※キットの完成度が高い
※堅牢な作りと質感の高さ
※サイズが小さく取り回しがよい
※掃除が楽
Cons
※黒いボディがバッテリーとの見た目の相性を選ぶ可能性あり
※リキッドを入れ過ぎるとTHがきつくなりがち
※ドリップチップが変更できない



購入先:NHaler
1セット $65
2セット $95(ハサミ、ドライバー、安全ピンは1個づつ)
また写真が別になってしまいましたが、コイルのネジを止めるための精密ドライバーも同梱されています。
電子タバコ初心者へ向けたリビルダブルというのは見たことがありませんが、あるとすればすなわち『Ato-Miser』がまさにそうだということになります。確かにGenesisとは異なり、メッシュの準備に手間が掛ったり、コイルのショートに悩まされることもないファイバー方式は、最初に手にするリビルダブルとしては誰でも扱える使いやすさがありますね。そのあたりもしっかり見ていきたいと思います。



■外観



高さ36mm(バッテリーアダプタを含まず)、直径は22mm弱と非常に小型です。ドリップチップの開口部は4.3mmとやや口径が小さめのため、ドリップするときはやや慎重になる大きさです。素材はベースがステンレス、カバーは一色のみブラックのDerlinです。
本体は2パーツですが、ベースをカバーにはめたり外したりするときに使用できる小さなアルミ製のレンチが付属しています。それほどきつく締める必要はありませんが、外せなくなったときには便利ですね。
バッテリー部にはオーリングが仕込まれていてリキッドが漏れる心配はありません。エアホールは本体カバーに2か所開けられていますが、同じような構造のRDAと比較して穴が小さく、2か所開けられていることから、もしきついエアフローを望む場合には裏から一方を塞ぐことで調整が可能です。


ステンレスベースには2つの電極があり、センターポストインスレーターで絶縁されています。コイルはネジを使って止める形式。特に問題を感じませんが、直径が20mmを超えているので扱いやすい方だと言えます。

大きさの比較のため他のタンクなどを並べてみましたが、RDAと比較してもやっぱりAto-Miserは非常に小さいです。


■セットアップ
一般的ではありますが、RDAとかなり似ています。RDAの場合にはコイルの両端でファイバーの長さを極端に一方へ寄せていますが、Ato-Miserには最初からグラスファイバーにコイルが巻かれた状態で付属しているため、これをそのまま生かすとなるとコイルの両端の長さは均一になります。(切断してから一方を引っ張れば好きに調整できますが…)
ファイバーには驚くことに最初から23個のコイルが巻かれているという太っ腹。そしてハサミで切ればすぐにアトマイザーへの装着が可能になっています。ただし、後で気付いたのですが、そのままの状態では8~9回巻きのため3.5~4.0Ωと高い抵抗値になります。もし抵抗値を低く設定したい場合には何回分かの巻きをて伸ばせばLRも設定可能です。





コイルをネジに巻き付けて余分な部分をハサミでカットすれば完成です。このとき、コイルがベースやネジに接触しないよう、ネジから少し距離を話してやや上に傾けた状態にします。またコイル同士も接触しないようにしておきます。ここでは3.7Ωのまま使用します。
リキッドをたらしてそのまま吸いたいところではありますが、ファイバーウィックに限らずアトマイザーの最初はややファイバー臭というかプラスティックな臭りがします。これを止めるためにはなるべく弱めの電圧で肺に入れないように吸っては吐きだすことをしばらく続けます。もちろんリキッドで充分に湿らせておきます。5~6回通電すると、コイル自体とファイバーがやや黒くなった状態になります。これで変な味は最小限になります。



↑この状態になれば準備完了です。カバーを付けた状態で上から10~15滴ほどリキッドを入れてゆっくり楽しみましょう。なお、今回は3.7Ωのままなので電圧設定は6.0Vにしています。
■試飲
5.5V~6.0Vあたりで非常に美味しく感じます。私は特にファイバーを臭を嫌うため、ファイバーに対しては濃いリキッドやメンソール系をよく入れるのですが、このところVape DudesのStrawberry Iceばかりを吸っている関係上、やはりそれで。その方が他との違いがよくわかるのでいいですよね。
そうは言ってもファイバー臭は最後まで残るものですが、最初の2時間でほぼ消えました。煙量はRDAよりも多く、CE2タイプで似た形のSteam Machineと同挌でしょうか。
味の濃さはセラミックのカップがない分、Steam MachineやReactor Tankよりも素直に出ています。Genesis方式に比べた場合、ウィックの湿りで勝る分、軍配はAto-Miserに挙がりますが、ファイバーウィックへの直ドリの弱点は、日数が経つにつれて味が落ちてくることです。レビュー1日目としては何の問題もなく過ごせそうですが、1週間このままというわけにはいかないと予測します。段々と湿ったウィックが日数を経ていくうちに茶色くなっていくというあの感じです。ただし、洗えばまた使えるのでいきなりウィックを変えなくても大丈夫ですが。
5.5V超える電圧で吸っても辛味がまったくありません。その点は非常に優秀だと思います。つまり、それって私の巻き方がへたくそで、吊るしのままのコイルを使っているから美味しいとかだったら超ショックですが…。
■まとめ
価格は$65ですので高いとは言えませんが、さらに2個同時に買うと$95というのは正直安いと思います。これだけのキットがついていてウィックの長さも充分。MOD職人さんの作ったオールステンレスとは比較にならないのですが、Derlin製のボディは思ったよりも光沢もあり質感も悪くないです。
リビルダブルは最初からコイルが巻かれているので、5分と掛らずに交換できるところ、パーツが少なくて堅牢なところは非常に好印象です。最も大切な味と煙量についてもまったく文句がありません。
唯一の弱点はドリップチップの口が狭いけども他のものに変更できないところでしょうか。それも一体感を考えれば目をつぶれる範囲の話、それよりもBlack ProVari Miniのマッチングが気持ち良すぎて昇天しそうです。
Pros
※煙症はSteam Machine並に充分
※味の濃さも充分
※エアホールが小さい分、漏れが少ない
※キットの完成度が高い
※堅牢な作りと質感の高さ
※サイズが小さく取り回しがよい
※掃除が楽
Cons
※黒いボディがバッテリーとの見た目の相性を選ぶ可能性あり
※リキッドを入れ過ぎるとTHがきつくなりがち
※ドリップチップが変更できない



購入先:NHaler
1セット $65
2セット $95(ハサミ、ドライバー、安全ピンは1個づつ)