MegalodonバッテリーMOD

バッテリーMOD『Megalodon』はスタックバッテリー時代から愛情をこめて「Don」と呼ばれ、オールメカニカルで複数のバッテリーサイズに対応しています。コネクターへ向かって絞られたシェイプ、そして18350バッテリー用のMini Donスタイルが特徴的な印象を受けます。
数ヶ月間粘ってずっと入荷を待っていたのですが、いつまで経っても気配すら感じられなくなってしまったので、個人売買で購入しました。Megalodonにはアルミボディとブラススイッチ、グレードBのステンレスにブラススイッチ、そしてオールステンレスのリミテッド版『SS Don』の3種類が存在しますが、今回は運よく『SS Don』を入手しました。
発売自体は2011年と古いものの、Kick対応のエクステンションも発売されて機能面でもトップクラスを維持し続けています。何気に機能が高くてカッコイイ。そんなわけでどうしても欲しかったもののひとつなのです。

本体の構成はスイッチ、コネクタ、チューブが2本と非常にシンプル、先日発売になったKick用エクステンションを追加しても5つのパーツで構成されています。
■コネクター
コネクターは510/eGoタイプのため、510は何の問題もなく接続でき、さらにeGoについては一部を除き接続が可能でした。IMISTやStardustでは問題がなかったものの、Steam Machineだけはアトマイザー側のカバーが長すぎるためかうまくはまりませんでした。きちんとしたeGo規格であれば接続に問題はないと思われます。また、コネクタ部のウェル(堀り)が深いためeGo側の縁がきっちりとはまり、見ための一体感は非常に気持ちがよいです。
コネクターの裏側はドライバーで調整可能なネジ式のセンターポールがあり、これを回すことで接続の悪いアトマイザーなどとの相性をいじって修正することが可能です。あまりいじる機会はないと思われますが、これがあるとないとでは便利さが違います。



■スイッチ
スイッチはメカニカルによくあるプッシュ式ボトムスイッチ。ロック機構はスイッチの押しこみ側に小さな突起があり、これがベースの穴に合っていることで通電が可能になります。スイッチを180度回すと軽く止まってロック、180度さらに回すと解除されます。Galileoなどネジ方式で何回転もさせるタイプ、PPのように位置が合っていないとロックできないタイプに比べ、反回転で素直にロックと解除ができるこの方式は、これまで触ったメカニカルスイッチの中では一番使いやすいと感じました。
もうひとつの特徴は、バッテリーチューブではなくスイッチがテレスコピックなところです。つまり、バッテリーのサイズを変更したときの調整がドライバー1本で簡単に1cm程度まで変更できるようになっています。これは非常に優れている機能で、特にKickを追加するこのご時世では微妙な調整が必要になるからです。
コネクター・スイッチ両側で長さが調整が可能なことで、確実に通電するような調整が簡単にできてしまいます。


■バッテリーとKick
Megalodonで使えるバッテリーは17670、14650などを除くと、従来18350と18650モードのみでしたが、Kick用エクステンションを利用することで18490も使用可能になりました。Kickとの併用も可能なため、以下のバリエーションすべてを実現します。
18350
18350+Kick
18490
18490+Kick
18650
18650+Kick




■まとめ
間違いなく優秀なバッテリーMODです。ステンレス品質も高く、ネジのスレッドも非常にスムーズに回ります。重量はそれなりにありますが、コネクタ部とスイッチ部の上下が絞られたデザインのため、手に持ったフィット感は非常に高く落とすような心配は感じません。吸い心地もKickで天国です。
ロック機能が優秀なことからMini Donスタイルでポケットに入れていても安心。間違いなく家宝のひとつになりました。人気があるものの入手は困難ですが、もし入荷したときには是非1本いっておくことをお勧めします。これだけの機能で価格は89.95ポンド、日本円で1万円そこそこで入手できます。(アルミ版は65ポンド)
欠点を探すとなると大変ですが、バッテリーサイズを交換するたびにスイッチ部のネジの調整が必要なこと、そしてそのネジがたまに緩み過ぎてしまうことがありました。ピッタリとした調整を好めばこそ気にならないわけですが、面倒といえば面倒なのかも知れないですね。




入手先: Moju Republic