Vision eGo V3クリアマイザー

発売から大人気のクリアマイザー『Stardust』シリーズに最新の改良バージョンV3が発売されました。つまりはVision製のCE4クリアマイザーの改良版V3になるわけですが、欧米で爆発人気を作ったのがGotvapes、そちらでの商品名が「Stardust」だったことから今では代名詞となっています。
このあたりの製品の名称、かなりややこしいですよね。CE3、CE3XL、CE4 Clearmizerはそれぞれまったく異なる内容ですし、今回のV3もGotvapesはStardustの名称を使うことを止めていたり…。もうなんだかわからない状況ではありますが、私の脳みそはこの形はStardustと認識してしまうため、今後もそう呼ぶことになると思われます…
とは言え、Gotvapesが名称を変更したのには理由があり、これまで焦げたら捨てるという使い捨てのクリアマイザーから、完全にアトマイザー交換ができる製品となって再デビューなのです。
■基本情報
容量は1.6mlでeGoコネクター専用のクリアマイザーです。購入時は1.8Ω、2.4Ω、2.8Ωの3段階の選択肢があり、VisionのVivi Novaタンクとほぼ同一の交換用アトマイザーを使用しています。最大の特徴はDIYとして無理やりワイヤーを巻き直すのではなく、製品としてアトマイザー交換が前提となっています。
感動で涙が出そうになったのがこれです。V1時代にはなんとかチューブを抜く方法がないものかと必死に日曜大工工具を駆使して外したり、力を入れ過ぎてぶっ壊したりしてきているのですが、V3ではいとも簡単にベースを回せばスコッと抜けてくれるのです…。
なんということでしょう。もうビフォアアフターくらい感動しまうわけですが、夢に思っていた機能が今ここに全部現実となって存在するわけです。もう死んでもいいわけはありませんが、久々にユーザーの声によるコミュニティパワーって強力だなぁと再実感してしまいました。


■アトマイザー
Vivi NovaはV2とV2.5が最新版ですが、手元にはV1しかないため完全な比較ができません。V2はショートウィック、V2.5がロングウィックだと思っていますが間違っていたらごめんなさい。
Health Cabinサイトでは互換性がないと明記されているとのことです。厳密には突起部分が違うので互換性は保証できません。実験的に試したい以外の理由ではそれぞれ専用のアトマイザーを使用してくださいね。




写真では左側がStardust、右側がVivi Nova V1用のものです。ちなみに両方とも接続は510なのです。なので実はセンターピースに306アトマイザーを接続することは可能なのですが、構造の違いから通電できず、通電できてもマウスピースが近すぎて溶けてしまうため使用することはできません。
■ワイヤー巻き直し
そもそも3種類の抵抗値を選べるアトマイザーが交換可能になった時点で、実はもうワイヤーを巻き直す必要はないわけですが…、それでもニクロムじゃなくてカンタル線がいいとか、単に巻きたいなどの欲求が私にはあるので、やっぱり確認しておこうと思います。
まずはアトマイザーを上から見てみると何やらカップが見えます!って、Stardust、Vivi Novaと何が素晴らしいってセラミックを使用せずに味がよいことだったんじゃないのか、ゴラァ!と思って分解してみると、実はセラミックのカップではなくカトマイザー内部に存在する何か繊維系の筒でした。



ここまでの分解で巻き直しに問題がないことわかって安心しました。ただ、この繊維質なものは使用していると焦げるなりなんなりで再生できるのがやや不安です。まぁもしだめだったとしても絶縁に気を付けて巻けば大丈夫そうではあります。(だってViVi Nova V1にはこの筒は入っていないし)
何となく、0.20mmではなく最近買った33ゲージの0.18mmのカンタル線を使ってみようと思います。後でわかったのですが実はこれが間違いで、巻き直したワイヤーはある程度足の長さが必要になるため、33ゲージでは3.0Ωくらいになってしまいました。ここは素直に0.2mmあたりでで巻いておくのが無難ですね。


巻き終わったワイヤーは、繊維の筒を通して真っ直ぐに足を下へ伸ばしておきます。ヘッドの金属の筒へワイヤーを通して下から2本出しておきます。このうち1本はそのまま縁へ接続させてネガティブ、もう1本はセンターポールへ接触させるため、1本を折っておいてゴムのキャップに1本だけワイヤーを通して固定します。
写真でやや分かりにくいですが、ワイヤーがそれぞれゴムキャップの内と外へ分離しています。最後の金属パーツをはめるとさらにワイヤーが固定されるので、余分な長さのワイヤーを切断して完成です。





一度リキッドを垂らして通電テストしておきましょう。また抵抗値も測っておくのをお忘れなく。チューブの中に入れてリキッドを補充したら後は吸うだけです。


■まとめ
味で定評のあるVivi Nova Novaと同一の交換可能アトマイザー、漏れなくて作りのよいStardustが組み合わさった合作というイメージです。あるいは細くなったVivi Novaとも言えると思います。両者のよいとこどりをした結果、出来上がったV3はこれまでになく完成度が高く、カスタマイズ性を含めて万人にオススメできます。初心者からベテランまで満足感は高いのではないでしょうか。
このレビューをタイプしながら5.5V設定のProVariに3.0Ωに巻いたカンタルでDIYリキッドを吸っていますが、へたをすると1.6mlが空になりそうな勢いでチェーンしています。やや味が単調でMute気味になるのは、温度ではなくセラミックがない代わりにコイルの周りを繊維の筒以外はメタルで覆い、さらにシリコンを被せてあるからなんじゃないかと思います。シリコンの下の金属キャップは外してしまおうかと思う年頃なんですねきっと。
もうひとつ忘れていました。GotvapesではなくHealth Cabinで購入した場合、カラーバリエーションが7種類から選択可能で、チューブも別売りにを購入すれば組み合わせを色々と楽しむことができます。結局今回はクリアとグレーを購入しましたが、この出来であれば追加他の色も購入してもいいなと思ったりしているところです。

よいと思うところ
・この価格でデタッチャブル&リビルダブル
・LRからSRまで3種類の抵抗値が選択可能
・お手軽な価格
・カラーバリエーションが豊富
・セラミックがなく味がクリア
・ウィックもワイヤーも交換可能で自由自在
・漏れない
・リキッド補充が楽チン
あまりよくないと思うところ
・味がやや単調になる(巻き直しとウィック交換でカバーできそう)
・高級感はない
・510ドリップチップが使用不可
・eGoアダプター必須



購入先:
Gotvapes 本体 $7.95 / アトマイザー $2.95
Health Cabin 本体 $4.79 / アトマイザー $10(5本)/ カラーチューブ $1.50
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