Sattysリビルダブルアトマイザー

『Sattys』はGenesisが大半を占める最近のModder製品としては珍しく、ファイバーを使用する直ドリ専用のリビルダブルアトマイザーです。ポルトガル製、限定50本の生産だったため今後継続されるのかどうかは不明ですが、UK Vapersの閉鎖により注文リストはVape Pitへ引き継がれたようです。
『Sattys』は以前にレビューしたAto-Miserに似た構造ですが、オールステンレス製なこと、キャップに510ドリップチップを装着できる点が大きな相違点になります。構造は510バッテリー接続を持つアトマイザーベースと、キャップのふたつというシンプルさは同じ。グラスファイバーのウィックを使って自分でコイルを巻きます。せっかくなので2製品を並べてみると、Sattysの方がやや径も高さも大きいのがわかります。


キャップを外すとアトマイザー部分が露出します。センタポールのポジティブ電極は小さなプレートに乗せられて中心から端へ振られています。ネガティブ側は同じ距離で固定されていますが、ポジティブ側はプレートごと動かせる構造になっているため、2つの電極の距離、コイルの位置をある程度自由に調整できるように設計されています。この設計の差はAto-Miserと大きく異なる点で、コイルの位置をアトマイザーの中心に配置することを可能にしています。



何を思ったのか、電極についているネジはRDAに似ていますが通常のドライバーではなく極小な六角レンチが必要なものになっています。専用の呼び方があったと思いますが思い出せませんw



早速コイルを巻いてセットアップしますが、コイルをセンターへ持ってこれるのであれば、ファイバーのちょうど中心あたりにコイルを巻けばよいと思います。写真ではやや端へ寄っていますが…。特に六角レンチは付属していませんでしたが手持ちのものでどうにか間に合いました。やや盛り気味に全体にウィックをはわせて完成です。
通電確認をして1.9Ωになりましたので4.0Vで吸ってみたいと思います。


1枚目の写真をみてもらえばわかるのですが、明らかにエアホールが大きいです。1mm近くあるように思いますが私にはエアフローが軽すぎて吸い辛いというのが最初の印象。Ato-Miserであればかなり小さなエアホールが2つあるので片方をふさげぐという方法が採れるのですが、Sattysでは指で押さえながら吸うくらいしか方法がありません。テープを貼るという方法もありますが見た目に残念なことになるので避けたいし…ううむ。ここが最大のネックかもわかりません。
■Genesisセットアップは可能か?
このままだとお蔵入りしそうなので、Genesisセットアップで試してみることにしました。まずはステンレスを焼いてファイバーを中に包むようにして巻いてみます。




何気にセットアップアップしようとしてみると長すぎることに気づき、やや両端を切断してあります。まず間違いなくショートすると思いますので、電極とコイルの距離を考えてウィックをセンターに配置、左右で接続するようにします。そしてウィックと外壁部分もショートが避けられないと思うので、S字にしつつなるべく接点が少なくなるようにしてみます。
通電確認後、ホットスポットの処理と全体的な配置の調整に5分程かかりましたが、なんとかProVariでE1エラーになることもなく2.0Ωでセットアップが完了しました。ただしタンクではないのでホットスポットを避けて電圧は3.8V程度にしておきます。
味の違いはファイバーが隠れたお陰でケミカル臭はなくなりました。ウィックとしては優秀ですが中にファイバーが入っているとはいえ、全体的な尺の短さからファイバーのみの時と比べてリキッドの保持力が落ちる気がします。研究次第ではありますが、これはこれでアリなセットアップだと思われますが、ファイバーほどの気軽さでセットアップはできません。いじるの大好きとかだったらいいんですけどね。
■まとめ
ポルトガル製のMODは初めて入手しましたが、ステンレスの製造品質は中の上程度、スレッドが引っかかるようなひどさはありませんが、高級感はデザイン的にもそれほど優れているとは思えませんでした。実はプロトタイプの写真ではベース部分には切り込みがなくてキャップとの直線度合いが素敵だったんですが、回しやすくすためか切り込み処理をしているのが逆に私にはマイナス点でした。そこまできつく締めるものでもないので、できればそのままにしてほしかった。
ちなみにこれがプロトタイプ時のデザインです。

製品としてショップで販売されているAto-miserフルキットが$65、Sattysは送料込みで55ユーロですので2製品にそれほど大きな差はありません。どちらが好みかは人それぞれですが、ドリップチップを装着できなかったとしてもAto-Miserの品質と比べてどう感じるかですね。確かに電極が移動できることでコイルをセンターに持って来れるなどの工夫があったり、Ato-MiserよりもGenesisセットアップがやりやすいという点では優秀だとは思います。
少々ギミック感が好きならSattys、安定を求めるなら製品レベルのAto-Miserじゃないでしょうか。その中間くらいにRDAというチョイスもありますけども…。



キャップを外すとアトマイザー部分が露出します。センタポールのポジティブ電極は小さなプレートに乗せられて中心から端へ振られています。ネガティブ側は同じ距離で固定されていますが、ポジティブ側はプレートごと動かせる構造になっているため、2つの電極の距離、コイルの位置をある程度自由に調整できるように設計されています。この設計の差はAto-Miserと大きく異なる点で、コイルの位置をアトマイザーの中心に配置することを可能にしています。



何を思ったのか、電極についているネジはRDAに似ていますが通常のドライバーではなく極小な六角レンチが必要なものになっています。専用の呼び方があったと思いますが思い出せませんw



早速コイルを巻いてセットアップしますが、コイルをセンターへ持ってこれるのであれば、ファイバーのちょうど中心あたりにコイルを巻けばよいと思います。写真ではやや端へ寄っていますが…。特に六角レンチは付属していませんでしたが手持ちのものでどうにか間に合いました。やや盛り気味に全体にウィックをはわせて完成です。
通電確認をして1.9Ωになりましたので4.0Vで吸ってみたいと思います。


1枚目の写真をみてもらえばわかるのですが、明らかにエアホールが大きいです。1mm近くあるように思いますが私にはエアフローが軽すぎて吸い辛いというのが最初の印象。Ato-Miserであればかなり小さなエアホールが2つあるので片方をふさげぐという方法が採れるのですが、Sattysでは指で押さえながら吸うくらいしか方法がありません。テープを貼るという方法もありますが見た目に残念なことになるので避けたいし…ううむ。ここが最大のネックかもわかりません。
■Genesisセットアップは可能か?
このままだとお蔵入りしそうなので、Genesisセットアップで試してみることにしました。まずはステンレスを焼いてファイバーを中に包むようにして巻いてみます。




何気にセットアップアップしようとしてみると長すぎることに気づき、やや両端を切断してあります。まず間違いなくショートすると思いますので、電極とコイルの距離を考えてウィックをセンターに配置、左右で接続するようにします。そしてウィックと外壁部分もショートが避けられないと思うので、S字にしつつなるべく接点が少なくなるようにしてみます。
通電確認後、ホットスポットの処理と全体的な配置の調整に5分程かかりましたが、なんとかProVariでE1エラーになることもなく2.0Ωでセットアップが完了しました。ただしタンクではないのでホットスポットを避けて電圧は3.8V程度にしておきます。
味の違いはファイバーが隠れたお陰でケミカル臭はなくなりました。ウィックとしては優秀ですが中にファイバーが入っているとはいえ、全体的な尺の短さからファイバーのみの時と比べてリキッドの保持力が落ちる気がします。研究次第ではありますが、これはこれでアリなセットアップだと思われますが、ファイバーほどの気軽さでセットアップはできません。いじるの大好きとかだったらいいんですけどね。
■まとめ
ポルトガル製のMODは初めて入手しましたが、ステンレスの製造品質は中の上程度、スレッドが引っかかるようなひどさはありませんが、高級感はデザイン的にもそれほど優れているとは思えませんでした。実はプロトタイプの写真ではベース部分には切り込みがなくてキャップとの直線度合いが素敵だったんですが、回しやすくすためか切り込み処理をしているのが逆に私にはマイナス点でした。そこまできつく締めるものでもないので、できればそのままにしてほしかった。
ちなみにこれがプロトタイプ時のデザインです。

製品としてショップで販売されているAto-miserフルキットが$65、Sattysは送料込みで55ユーロですので2製品にそれほど大きな差はありません。どちらが好みかは人それぞれですが、ドリップチップを装着できなかったとしてもAto-Miserの品質と比べてどう感じるかですね。確かに電極が移動できることでコイルをセンターに持って来れるなどの工夫があったり、Ato-MiserよりもGenesisセットアップがやりやすいという点では優秀だとは思います。
少々ギミック感が好きならSattys、安定を求めるなら製品レベルのAto-Miserじゃないでしょうか。その中間くらいにRDAというチョイスもありますけども…。
