NGP Genesisハイブリッド

NGP Genesisはバッテリーチューブが一体となったハイブリッド型のハンガリー製のMODです。ハンガリー語のウェブサイトが存在しますが、あまり多くの情報が出ていないため不思議な存在となっていますが、ファイバーのリビルダブルとしてもいくつかの製品があり、Genesis方式では「NGP Genesis」がありましたがこれが生産を終え、現在は進化版としてリングスイッチのNGP Genesisが販売されています。
残念ながら公式ページには販売するような機能がなく直接購入することができません。英語とハンガリー語の翻訳をしてくださっていた方がUKVで細々と販売なさっていましたが、UKVの閉鎖後はどこで扱っているのかは不明です。ハンガリー語ができればなんとかなるんだとは思いますが。
価格は本体にドリップチップにメッシュとコイルがついて$68、本体のみなら$60という破格です。
セット+送料でも総額$85でした。

まず本体はアルミニウム製。バッテリーチューブ、アトマイザータンク、キャップ、ドリップチップを入れて全部で4パーツで構成されています。チューブにはガス抜きアナが開けられていますが、ボトムが外れない構造となっているためバッテリーの交換はチューブの上部から行います。スプリングが写っていますが、これは本来ボトムに固定されているべきもので、太さが足りないのでこのままではチューブに入れたあと、軽く振りながら中心に来たのを見計らってバッテリーを入れるという感じでとても使いにくいです。
Silver Bullet用に持っていたスペアのスプリングがあったので、これを入れてなんとか大丈夫になりました。それほどの問題ではないですが、もしサイズのちょうどよいスプリングを持っていない場合には、バッテリー交換に1-2分は掛かるイメージ。
リングはチューブについていますが取り外しが可能です。アトマイザーにもリングがあり、この2つが接触することで通電する仕組みです。またリング下にはオーリングがあり、下へ降ろすとやや不安ですがロックできる構造になっているため、シンプルかつ使いやすいというなかなか考えた作りになっています。



タンクの構造はなかなかイカス状態で、チューブとの接続を直接するためのスレッド、リング状のネガティブ電極、Genesisアトマイザーがひとつにまとめられています。リングスイッチと機能が集約されたタンクにより価格が抑えられているのだと思います。
Genesisメッシュ用の穴は2.5mm、他にリキッド注入用の穴がひとつ設けられています。電極は太くて使いやすくベースが金属ではないためショートの心配が減ります。キャップは特に特徴はありませんが、エアホールが1つになっています。メッシュはセンターにありますのでエアホールの位置を気にする必要はありません。



何しろセットアップはやりやすかいのですが、メッシュの直径に対してやや電極間が開きすぎのためホットスポットの原因となるメッシュとの距離が開くこと、低い方の電極でも高さがベースから結構あるため、タンクからコイルまでの距離が開いてしまうことでメッシュ性能が落ちるのがやや怖いかなと思います。
実際に使ってみた感じ、少々ホットスポットが出やすくメッシュの巻き方によってはリキッドが回ってこない不安があります。たまたまうまくいきましたが、それでも少し味が薄く感じます。巻きには少し研究が必要そうです。どちらかというと巻きよりもコイルのホットスポット処理をきちんとしないと辛いままの気がします。

Kick対応です。18650バッテリーのチューブですので18490バッテリーとKickの組み合わせでそのまま動きます。これは非常ありがたいですね。故障のないオールメカニカルにKickを入れるギミック感がたまらないです。
そしてハンガリー見くびってたことがひとつ。面白かった、というよりは…そんなところ頑張るならスプリングなんとかせいよという感じではありますが、通電してみて初めてわかったのは、タンクの中にLEDが入っていて青く光ります。いや確かにリングスイッチなので通電しているのかどうなのかわかりにくいのもあって、なるほどわかりやすいなぁとは思うのですが、とても必須かと言われるとちょっとどうなんだろうw
でも、バッテリーがなくなってKickが途切れ途切れになったときはLEDが点滅して綺麗でした(笑


■まとめ
よくも悪くも、他のハイブリッドとはひと味違うNGPでした。なんと言っても魅力的な価格設定、Genesis部分にはもう少し勉強が欲しいけども、Kick対応と4mlのタンク容量。これはこれでアリなんじゃないかと思います。
