Gabish Vape Blog - 電子タバコのひとりごと

ジャンクではない電子タバコに関するブログ。メモ的なもの。うっかり禁煙しちゃいました。

 
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A7 RBAレビュー

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RBAと呼ばれるリビルダブルアトマイザーは、MOD業界で古くはBulliの直ドリップ化やMarkBugsのMark-Tに遡って人気を博してきました。少し前にフィリピンで設計、中国で生産されたPhoenixが発売されると共に、多くの類似品が出回り世界的な大流行になっています。

今となっては廉価版だけでなく、ERAやFattyなど廉価版にはないステンレス製など高級感のあるRBAも数多く登場して、RBAの種類はすでに追い切れないほどの多さになっています。

その中で後期に発売された「A7 RBA」は、中国製としては珍しくステンレス製のRBA。あまりにも多くなったRBAの情報を整理しながらレビューしていきたいと思います。

■RBAの誕生から今まで

リビルダブルアトマイザー(RBA)は、そのままの意味として再生できるアトマイザーを指しますので、Genesisなども含まれてしまうわけですが、一般的にRBAはドリップ方式のリビルダブルを表すことが多い用語です。一方で、以前にレビューをした「Clockeorks RDA」はリビルダブルドリッピング・アトマイザーの略ですので、本来はこちらの用語が正しいと思うのですが、世界的にはRBAと言えばドリッピングということで通っています。

私も例に漏れずRDAの存在を忘れて、RBAイコールドリップ方式と想像するような脳みそになっているので、デファクトスタンダードに則ってRBAと呼ぶことにしました。

「RBA」が爆発的に有名になったのは高級MODからの派生「Phoenix」、国内では沼田茶舗のiDriperになります。沼田さんに何故iDripperではなくiDriperなのかを聞いてみたのですが、もしかして商標で引っかかるやも知れないということで「p」のひとつ少ないiDriperになったのだそうです。

Phoenixも実はデザインが2種類存在していて、中国産業としてはこの時点からコピーする気満々な勢いではありました。

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ここから先は推測になってしまうため、事実と異なる可能性がありますが、フィリピンの電子タバコ文化は独自の発展を遂げていることは周知の事実です。郵便事情の悪さからか実店舗での販売が多く、通販で海外から購入することが比較的困難です。有名なModderも数名いるなかでリビルダブルについても独自のものがいくつかあります。ERA、Fatty、Hornetなどがあり、他にバッテリーMODなども多数販売されています。

Phoenixはそのフィリピンで設計されて生産を中国で行ったもので、その存在は.orgになる前身のUKVapers時代から欧州でも噂になっていました。当時のYoutubeレビューを見たフォーラムの反応はみんなビックリ、なんとか購入しようと共同購入作戦が行われていた状況です。中国での生産だったことを思えば、そのまま次第にコピーがコピーを重ねていく図は容易に想像が出来ます。

その一方でフィリピン勢のRBAも発展を続け、ERAの大人気はPhoenixと並んで人気が高い製品です。ただし電子タバコに詳しいERAに比べ、単に生産を行う中国側ではボトムフィーダーに対応した製品などはいまだに登場せず、品質の高いフィリピン勢、より廉価に数個まとめて購入してもらいたい中国勢のRBAが世界中の市場に溢れています。ただし、流通で圧倒的に不利なフィリピン製RBAは一部のMOD好きなユーザーの宝物という位置づけに留まっているのが現状です。

というわけでA7どころか歴史の話になってしまいましたが、レビューを行う前にもう少しRBAの整理をしておきたいと思います。


■RBAの種類

数多いRBAですが機能として大きく3種類に分けることができます。

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 1.キャップエアフロー(トップフィード)
 2.ボトムエアフロー(トップフィード)
 3.ボトムエアフロー(ボトムフィード)

念のため説明しますと、「エアフロー」はアトマイザー内部への空気の流れ方、「フィード」はアトマイザー内部へのリキッドの流れ方を表します。

Phoenixなど初期のRBAは(1)のタイプが多く、Mark-Tはエアフローのための穴からの漏れが弱点でした。ボトムフィーダー専用に使われるChaliceなどは(2)のタイプでボトムフィーダーを持っている場合以外には購入する人も少ないため、あまり数量が出回っていません。またERAは(1)(2)両方のタイプを選択して購入することができます。

そしていよいよ本題に近づいてきましたが、(3)のタイプはロシアのKayfunでも有効性が証明されていますが、Vision Eternityの爆煙を支えるエアフローを実現した第3世代と呼べる方式です。(1)(2)ではエアホールから流れ込んだ空気はそのままアトマイザーキャップ全体に風を送って吹き出し口の上に向かって流れていきますが、この時点で蒸気を無駄にチャンバーの内壁にぶつける可能性があります。

(3)の方式ではバッテリー口から入り込んだ空気が1~2ミリほどの管を通って直接コイルの真下に流れ込みます。これにより爆煙を生成して直接ドリップチップのある上部へ向かって煙が流れていきます。(1)(2)でももちろんキャップの狭さから煙量は多いのですが、同じ煙量でもより少ない空気量とリキッド燃費で高効率を実現できているのだと推測します。

■A7の基本仕様など

ここまでの説明でお分かりのように、A7 RBAは第3世代のリビルダブルアトマイザーです。AGAと同様にステンレス製にすることでやや高級感を出して他との差別化を図っています。基本スペックは以下の通りです。

 直径:14mm
 長さ:37mm
 重量:17.2g

ステンレス製とはいえ14mmのコンパクトなサイズを考えれば軽い方なわけですが、それでも存在感はブラス製のものに比べれば高級感は出るはずです。しかし、ハンドメイドのステンレスMODにあるような高級感を感じることができませんでした。ステンレスのポリッシュが好きな私にとっては謎ではあったのですが、忘年会のときに金属加工にお詳しいYAMAさんに質問する機会があったのでその理由をお聞きしました。

ステンレスのポリッシュには1本づつ手で研磨する方法と電解研磨と呼ばれる方法があり、大量生産品では電解水溶液につけ込んでクロム成分の被膜を張ることでポリッシュ仕上げとする方法が一般的とのことでした。この場合の仕上がりは手で磨いたものとは明らかに異なるとのことで、やはりそこまでの仕上げを期待するのは難しいようです。

ちなみに自分でポリッシュする方法も聞いてみたのですが、一度電解してしまったステンレスは、その被膜の分を削ってさらに本来のステンレス面に到達しなければ研磨する意味がないので、そこまで削るためにはA7のキャップのような壁の厚さでは無理とのこと。つまり、一度電解してしまったステンレスは寸法を変えるほど削れない限りは手磨きのステンレスのような風味は出せないとのことでした。

なるほど、これは勉強になりました。YAMAさんありがとございました!

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A7を分解して分かりましたが、外装をステンレス製にして高級感を出しているだけでなく、内部のアトマイザー部分までしっかりと作り込まれていました。パーツについてもそれぞれがやわではなく、絶縁のテフロンですら分厚くがっしりとしています。

唯一難点があると思われたのは2つの電極。ネジ込んで固定したときにワイヤーを通すための穴が左右対称にできないことです。これは突っ込むところではないかも知れませんが、Phoenixなどのアトマイザーでも同様にこの位置が悪いロットの場合にコイルを設置するときのワイヤーの方向に無理が出ます。単に差し込む方式よりは緩むことがなくてよいのですが、何らかの方法で穴の向きを好みによって変更できるとベストだったと思います。

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アトマイザーベース自体はネジ式でステンレスボディに固定するようになっているため、徹底的なクリーニングをしたい場合は簡単に取り外しができるようになっています。上の分解した写真の単位で洗浄できるのは非常にありがたい設計と言えます。

また、バッテリー接続部のセンターポストも珍しくアトマイザーへのネジ式となっているため、高さ調整が可能になっています。ただし、このネジを固定しようとするとかなり奥まった位置になってしまうため、バッテリーに付けたり外したりしているうちに通電しなくなる場合が出てきます。センタポールのネジをキツめに締めても高さがある程度保たれているとよかったのですが、これはやや残念ではあります。

Moonriverさんのブログを見ると、何やら絶縁体をネジに挟むことでうまく固定していらっしゃるという情報が。これは目からウロコのアイディアでした。さすが!と思いつつ忘年会のときにリンクのお願いをしようと思っていつつ完全に忘れていましたw

で、何か挟むいいものはないかなーと探していたところ、ViVi Novaのアトマイザーにゴムがあったのを思い出したのでこれを使ってみることにします。

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長さは内外径ともにジャストフィット、固定と絶縁が両方うまくいきましたので採用決定。


■セットアップ

RBAはリキッドの循環が期待できるのと、たっぷりめにリキッドを足してしまうことが多いので、立ち上がり速度と広範囲の発熱を狙って、抵抗値が低い太めの30ゲージのKanthalワイヤーを7回巻きにしています。ファイバーは2mmのものを長めに二つ折りにしています。巻いた結果は2.1Ωでした。

やはりワイヤーを固定するときに電極の穴の方向があっちこっちに向いてしまっているため、どの方向から差し込むかを迷う感じではありました。また、固定するためのネジ山が摩耗してつぶれてしまったときにどうするかが少し怖い感じがします。電極だけ買えるといいんですが、まぁ本体ごと買い換えか、あるいは電極にグルグルワイヤーを巻き付けても大丈夫かも知れませんね。

ファイバーを押し込んで完成です。

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吸い心地ですが、味は出ているものの香りがやや薄く感じます。これはドローがやや軽いところに原因があるようですが、その割にはフレーバーの乗りが荒々しく感じます。ワイヤー下にあるエアフローの出口にステンレスメッシュを差し込んでドローを重たくするという方法を聞いてやってみたのですが、やはり荒々しさという部分は残っています。

Eternityは対照的に荒々しさがありませんが、煙のシルキーさという表現がよく合います。温度が低いため普段ショート化させたEternityを使っていますが、そちらと比較した場合には、ショート化させたEternityに軍配が上がると個人的には思います。私の中では2週間ほど吸い比べてみた結果、(ノーマルEternity < A7 < ショートEternity)という結論です。


■おまけ

Eternityのショート化以降、アトマイザーパーツの付け替えで遊んだりしていますが、A7は今となってはバラバラにしています。まずA7のキャップはそのままEternityのミドルパーツを外して装着が可能です。シルキーさのポイントとなるミドルパーツを外したらEternityの意味がないんじゃないかという部分はおいておき、見た目の違う楽しさという面において有効です。

もうひとつはOdysseusのドリップモードを使います。ドリップモードには通常セラミックハウジングがスクリュー方式で止まっているわけですが、このネジスレッドがA7のアトマイザーベースと完全に合致します。バッテリー部のセンタポールもそのまま下から差し込めば、Odyのために存在するのではないかと思えるほどサイズが一致します。

ステンレスポリッシュの品質はまさに逸品のOdyですので、こちらもA7をアップグレードしたかのように楽しむことができます。味の方もA7の薄さという印象は残りますが、セラミック臭がなくOdyとは思えない仕上がりです。

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■まとめ

RBAの生い立ちから書き始めてしまったため長いレビューになってしまいましたが、RBAに深い思い入れがあるのは、やはりそのボディサイズが14mmのeGoサイズのものが多いためです。アトマイザーの場合には大は小を兼ねるのではなく、小さければeGoバッテリーから大きなバッテリーMODまで自由に接続できるところが魅力です。

パーツの組み替えができるのも、こうした様々な製品が安価に出回っているからこそ出来ることです。A7に限らずどんどん試してみたくなりますね。

様々なRBAの中で何を買えばよいのか。で悩んでしまっているならば、A7は買って間違いはない製品です。第3世代のステンレス製、クリーニングがしやすくて味もそこそこ。迷わずに購入してしまってよいと思います。

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購入先:Nexmoke A7リビルダブルアトマイザー 1,800円

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