Foggatti Type 22 レビュー

『Foggatti Type 22』は、LineなどGenesisのリペアサービスで有名なModder FoGGy氏の開発したGenesisアトマイザーです。リペアサービスは旧UKVapers時代から有名で、私も過去にMaxiの修理をお願いしたことがあります。現在はVapePitでリペアサービスを提供しています。
Genesisを知り尽くしたFoGGyのFoggattiには大きな期待が集まっているわけですが、当然のように入手は非常に困難な状態です。粘り勝ちでようやく入手できましたのでレビューさせていただきます。
■基本仕様など
Foggatti Type 22の基本スペックは以下の通りです。
直径 22mm
長さ 50mm
重量 70g
材質 304Lステンレス(ポリッシュではなくブラシ仕上げのみ)/Pyrex
タンク容量 4ml
※ドリップチップ別売

Foggattiの特徴はエアドロー調整が可能なこと、そして濃密なミストを発生させるためにチャンバーを強烈に小さくしている部分です。また、DIDのようにセンターポストとタンクを変更することでショート化することができます。
Foggarriのスタイルは恐らく誰からみても非常に美しく、個人的にはFoggattiという名前からか、Bugattiのエンジンシリンダーを想像しちゃったりします?


将来的にはベース部分の取り替えによって様々なバッテリーMODやハイブリッドへの一体感を持たせるパーツの開発が予定されてますが、現在はProVari専用ベースのみリリースされています。同様にProVari専用のZ-Atty-Proと並べてみると小ささがわかると思います。



■各パーツをじっくり見てみよう
<<アトマイザー>>


アトマイザーは電極全体がくぼみの内部に一段低く設置され、同じシェイプがトップキャップ側にもあります。これが組み合わさることで、チャンバーを狭くするという設計になっています。
電極まわりはシンプルですが、シングルウィック、Uウィック、デュアルウィックに対応しています。設計上の狙いはわからないですがウィックホール同士の距離、ウィックホールからポジティブ電極の距離がやや開きすぎな気がします。また、ウィックホールは2mmと細身のため、セットアップによってはシングルウィックでドライになるかも知れません。

※デュアルコイルでセットアップする場合には、ネジでふさがれている2つ目のウィックホールを開きます。
<<センターポスト>>


Fogattiのポジティブ電極は、その他多くのGenesisアトマイザーで使われている下から上までを貫くセンタポスト方式ですが、上下のポストが取り外せるようになっています。これにより、バッテリー側のポストはアトマイザー側に影響を与えることなくポジティブ端子の高さ調節が可能です。これは賢くなかなか新しいですね。
<<エアホール>>
チャンバー自体のエアホールにトップキャップのエアホールを合せるようにします。これにより、チャンバーのシェイプがぴったり合うことと、そしてトップキャップはオーリング固定なので微妙な調整でエアホールの大きさを変えることが出来ます。Genesisアトマイザーにとっては、エアドローの調整ができるのは夢のような話で、この設計は拍手に値します。



<<リキッド補充>>
リキッドの補充にはシリンジが必要になります。アトマイザーの一段高くなったところにある穴からシリンジを差し込んでリキッドを注入します。ノーマル版は4ml、ショート版では2.5ml、スタンダードであれば1日に2回程度の補充で済むと思います。

■セットアップ
2mmというウィックホールの細さが心配にはなりますが、チャンバーが狭いことを考えればミニサイズのGenesisと同様にセットアップ次第でどうにでもなります。以前、Z-AttyやAC9に付属しているステンレスメッシュを使ってみて思ったのですが、ウィック幅をケチって2~3回しか巻いていないようなウィックではリキッドの供給力が低くなります。そのためある程度の幅のウィックで巻き回数を稼ぐことが重要です。
まずはシングルウィックで巻いてみます。


最初はややウィックが回りきらずにドライで辛い吸い心地でしたが、5分ほど吸っているうちにこなれてきました。タンクを半分吸った頃には、軽く吸っても濃厚なミストを吸うことが出来ます。美味しいのは間違いないのですが、さらにチャンバーサイズとドロー調整で好みの吸い心地にさせてくれます。
チャンバー内の水蒸気の溜まりが多いというレビューを2つほど見ていたので、このあたりも注意してみましたが、特に他のアトマイザーよりも溜まりやすいとは感じませんでした。ただしアトマイザーがくぼんでいるため、拭き取るには綿棒などがあると便利です。
このままシングルウィックでもいいかなと思ったのですが、ちょうどフルタンクを吸いきったところでだったのでUウィックに切り替えてみました。

Uウィックではリキッド供給が間に合うようになるのはいいのですが、ワット数が低すぎるとスロートヒット(喉越し)が強すぎる割に煙量が少なくなります。このあたり難しいのですが、Foggattiだとウィックの細さがちょうどよいため、Uウィックでちょうどよい吸い心地になった気がします。もちろんセットアップ次第で巻くたびに変わりますので目安でしかないですが。
クローンを含めると数え切れないくらいのGenesisが出回る時代になりましたが、そんな中でも特徴を持つ非常に素晴らしいアトマイザーだと言えます。Foggattiだけのオリジナル機能が複数あるだけでなく、金属加工としての美しさや堅牢さにおいてもトップクラスのアトマイザーです。
ポジティブな要素はここまでのレビューで充分伝わったと思いますが、あえていくつかのネガティブポイントを上げるとすれば、まずは価格が軽く1万円を超えること、電極がくぼみにあるためセットアップがやや難しく、ウィックホールの細さも難しさを助長しています。
チャンバーが狭くウィックホールが細いため、同じ22mmサイズのアトマイザーに比べると軽い吸い心地に感じますが、その分スロートヒットとミストの濃さでカバーしています。Z-Attyの反対側に位置する製品で、そのあたりの好みで合わないという方もいるかも知れません。
個人的にはポジティブな要素が多すぎて、持つ喜びでいっぱいです。
ベストなセットアップを探すべくイジリ倒してみたいと思います。




購入先: www.vapistsvapourizers.co.uk FOGGATTI BY FOGGY TYPE 22 £109.99
<<コメントはJPVapers.comのこちらのスレッドまでお願いいたします>>
Foggatti Type 22の基本スペックは以下の通りです。
直径 22mm
長さ 50mm
重量 70g
材質 304Lステンレス(ポリッシュではなくブラシ仕上げのみ)/Pyrex
タンク容量 4ml
※ドリップチップ別売

Foggattiの特徴はエアドロー調整が可能なこと、そして濃密なミストを発生させるためにチャンバーを強烈に小さくしている部分です。また、DIDのようにセンターポストとタンクを変更することでショート化することができます。
Foggarriのスタイルは恐らく誰からみても非常に美しく、個人的にはFoggattiという名前からか、Bugattiのエンジンシリンダーを想像しちゃったりします?


将来的にはベース部分の取り替えによって様々なバッテリーMODやハイブリッドへの一体感を持たせるパーツの開発が予定されてますが、現在はProVari専用ベースのみリリースされています。同様にProVari専用のZ-Atty-Proと並べてみると小ささがわかると思います。



■各パーツをじっくり見てみよう
<<アトマイザー>>


アトマイザーは電極全体がくぼみの内部に一段低く設置され、同じシェイプがトップキャップ側にもあります。これが組み合わさることで、チャンバーを狭くするという設計になっています。
電極まわりはシンプルですが、シングルウィック、Uウィック、デュアルウィックに対応しています。設計上の狙いはわからないですがウィックホール同士の距離、ウィックホールからポジティブ電極の距離がやや開きすぎな気がします。また、ウィックホールは2mmと細身のため、セットアップによってはシングルウィックでドライになるかも知れません。

※デュアルコイルでセットアップする場合には、ネジでふさがれている2つ目のウィックホールを開きます。
<<センターポスト>>


Fogattiのポジティブ電極は、その他多くのGenesisアトマイザーで使われている下から上までを貫くセンタポスト方式ですが、上下のポストが取り外せるようになっています。これにより、バッテリー側のポストはアトマイザー側に影響を与えることなくポジティブ端子の高さ調節が可能です。これは賢くなかなか新しいですね。
<<エアホール>>
チャンバー自体のエアホールにトップキャップのエアホールを合せるようにします。これにより、チャンバーのシェイプがぴったり合うことと、そしてトップキャップはオーリング固定なので微妙な調整でエアホールの大きさを変えることが出来ます。Genesisアトマイザーにとっては、エアドローの調整ができるのは夢のような話で、この設計は拍手に値します。



<<リキッド補充>>
リキッドの補充にはシリンジが必要になります。アトマイザーの一段高くなったところにある穴からシリンジを差し込んでリキッドを注入します。ノーマル版は4ml、ショート版では2.5ml、スタンダードであれば1日に2回程度の補充で済むと思います。

■セットアップ
2mmというウィックホールの細さが心配にはなりますが、チャンバーが狭いことを考えればミニサイズのGenesisと同様にセットアップ次第でどうにでもなります。以前、Z-AttyやAC9に付属しているステンレスメッシュを使ってみて思ったのですが、ウィック幅をケチって2~3回しか巻いていないようなウィックではリキッドの供給力が低くなります。そのためある程度の幅のウィックで巻き回数を稼ぐことが重要です。
まずはシングルウィックで巻いてみます。


最初はややウィックが回りきらずにドライで辛い吸い心地でしたが、5分ほど吸っているうちにこなれてきました。タンクを半分吸った頃には、軽く吸っても濃厚なミストを吸うことが出来ます。美味しいのは間違いないのですが、さらにチャンバーサイズとドロー調整で好みの吸い心地にさせてくれます。
チャンバー内の水蒸気の溜まりが多いというレビューを2つほど見ていたので、このあたりも注意してみましたが、特に他のアトマイザーよりも溜まりやすいとは感じませんでした。ただしアトマイザーがくぼんでいるため、拭き取るには綿棒などがあると便利です。
このままシングルウィックでもいいかなと思ったのですが、ちょうどフルタンクを吸いきったところでだったのでUウィックに切り替えてみました。

Uウィックではリキッド供給が間に合うようになるのはいいのですが、ワット数が低すぎるとスロートヒット(喉越し)が強すぎる割に煙量が少なくなります。このあたり難しいのですが、Foggattiだとウィックの細さがちょうどよいため、Uウィックでちょうどよい吸い心地になった気がします。もちろんセットアップ次第で巻くたびに変わりますので目安でしかないですが。
クローンを含めると数え切れないくらいのGenesisが出回る時代になりましたが、そんな中でも特徴を持つ非常に素晴らしいアトマイザーだと言えます。Foggattiだけのオリジナル機能が複数あるだけでなく、金属加工としての美しさや堅牢さにおいてもトップクラスのアトマイザーです。
ポジティブな要素はここまでのレビューで充分伝わったと思いますが、あえていくつかのネガティブポイントを上げるとすれば、まずは価格が軽く1万円を超えること、電極がくぼみにあるためセットアップがやや難しく、ウィックホールの細さも難しさを助長しています。
チャンバーが狭くウィックホールが細いため、同じ22mmサイズのアトマイザーに比べると軽い吸い心地に感じますが、その分スロートヒットとミストの濃さでカバーしています。Z-Attyの反対側に位置する製品で、そのあたりの好みで合わないという方もいるかも知れません。
個人的にはポジティブな要素が多すぎて、持つ喜びでいっぱいです。
ベストなセットアップを探すべくイジリ倒してみたいと思います。




購入先: www.vapistsvapourizers.co.uk FOGGATTI BY FOGGY TYPE 22 £109.99
<<コメントはJPVapers.comのこちらのスレッドまでお願いいたします>>