Smok RSST Genesisアトマイザー

「RSST」はUD AGI、AGAと共に人気の高い中国製のGenesisアトマイザー。MODは常に入手困難というのが常ですが、米国製のGenesis「AC9」が超品薄だったため、これを求めた米国のカスタマーが殺到したことで、品質が高く人気が高いのではないかという市場認識が出来上がってしまったようです。その結果、AC9クローンの「RSST」が出てきたのかなと思います。まぁ、実際人気が高いのは事実なんですけどね。
RSSTクローン誕生時には、思いっきりAlibaba上でも「AC9」表記でしたが、例のヒゲのおじさんが大騒ぎ、Facebook上でもCo-Opに攻撃を仕掛けるなど、一時期コミュニティ側もAC9に対して総スカンを決め込んでどうなっちゃうんだろうという状況でした。ヒゲのおじさんが実は単にサポートの人だった説が浮上してからは、SMOK人気がうなぎ登り。
そんな渦中でライブにメーカー及び販売元となっている「Vapinaze」の社長さんが出てきて攻撃的なヒゲのおじさんのアクションをやんわりと釈明することで事態が一旦収拾しています。(超おもしかったw)
コミュニティの温度は平常時まで下がったものの、RSSTと呼ばれることになったAC9クローンは現在大量に出回っていて、価格差からAC9を求める声はどんどん小さくなっています。もちろん次期バージョンで巻き返す予定なのだと思われますが、すっかり北米でのGenesis入門機となってしまったいわくつきのRSST、使い勝手を含めてどこまで優れているのか、AC9との比較でレビューしていきたいと思います。
※現在のAC9はV1.3でパーツの材質や形状がやや異なる程度の差、レビューではV1.0を使用しています。
■基本仕様など
直径 22mm
高さ 43.5mm
重さ 42.5g
材質 ステンレス
タンク 乳白色の何らかのプラスチック
AC9と並べると直径は同じですが、それ以外は大きさも重量も異なります。AC9の79.5gに対してRSSTが軽いというよりは、AC9が単に重すぎるということかも知れません。またキャップの裏側を見てもらえばわかるのですが、RSSTはつくりが薄っぺらく、外径が同じでもチャンバーサイズがAC9の方がやや細身になっているのがわかります。


では、細部にわたって各パーツを比較していきます。
キャップは上部がフラットでAC9とは形状がやや異なります。エアホールは1mm、AC9はノーマル版のキャップが1.5mm、タイトドローのキャップが1.2mmのチョイスになっています。RSST、AC9共ににエアホールの位置は一カ所のみ、オーリング固定方式でウィック前に自分で合せられます。


アトマイザーはまさにクローンで、シングルウィック用の大きめのウィックホールがひとつのみ。リキッドチャージ用の穴にはシリコンのキャップが付属していることも同じです。サイズはAC9が実測で3.4mm、RSSTが3.3mmでした。



RSSTが特徴的なのは、ウィックホールがどうやら絶縁処理されています。苦労した結果分解することができなかったのですが、シリコンのようなものがウィックホールの間に存在して、テスターで計測してもまったく通電性がありません。
ウィックホールでのショートはあまり気にしていませんでしたが、多くのGenesisアトマイザーでウィックホールに絶縁体チューブを差し込む方法を採っています。RSSTにオリジナリティを求めるとすると、唯一この点は他のアトマイザーを超えるユニークな構造です。これもひとつGenesis入門機にふさわしい理由なのかも知れませんね。


タンクはいずれもスモークタイプのアクリルですが、写真では少しわかりにくいものの、RSSTのタンク(左側)はつやつやで安っぽさ満載です。AC9で初めて実現されたタンクとセンターポールの隔離はそのまましっかりコピー。直径が若干異なり、残念ながら互換性はありません。初期の頃に出荷されていたロットと現在のロットでは材質がやや異なるようですが、手元に届いたものは新しく、より見た目がチープになったものです。何の材質かわからない時点でどうでもいいのですが、あえて乳白色にして似せようとせず、クリアでもよかったのになとは思います。このあたりは所詮クローンなので仕方ないんでしょうけども。



センターピンは若干違いがありますが、基本は同じようなパーツ構成です。AC9がアトマイザーの上でピンを固定するのに対して、RSSTはバッテリー接続部のアイソレーターにネジスレッドがあり、そちらで固定する方式です。アトマイザー部でのワイヤーの固定はスプリングの力を使ってワッシャーとの間で挟む方式です。


ベース部分には大きな差はありませんが、AC9側のセンタポールはこの長さを削りだしているとは思えませんが、がっちり固定されていて外すことができません。RSST側は漏れない自信からかオーリングもなくネジスレッドのみで固定されています。とはいえ、アトマイザー部分から染みこんでこないとは限らず、バッテリー接続部へのリキッド進入を考えるとせめて小さなオーリングが入っていると精神的には安心を得られるのですけどもね。



おまけとして、AC9のフルセットだけについているMingタイプのステンレス製ドリップチップについても、RSSTにはそっくりなものが付属しています。念には念を入れた感じなんでしょうかね。

■セットアップ
ステンレスワイヤーを使って結構経ちますが、何の文句もないので完全にGenesisで常用になっちゃいました。これまでステンレスワイヤーを、ダイヤモンドブレードを付けたルーターで切っていましたが、今後もワイヤーを使う機会ばかりになりそうなので、もう少し楽にきれいに切れるワイヤーカッターを購入しました。
アマゾンのレビューも悪くなくてプライムなら送料無料で1300円くらい。ひとつ持っていてもいいかもですよ。ただし、3mmまでのワイヤーしか切れません。




今回も28ゲージ(0.32mm)のKanthalで5巻き、1.1Ωでした。いつものようにフラッシュ方式でホットスポットを除去。おもむろに残り少なくなってきたBoba's Bountyを注入します。やっぱりタンクのチープ感がぬぐえない…。

■試飲とまとめ
まずはそのまま試飲。チャンバーが大きいので1mmのエアホールではやはりエアの流入量が不足しています。そのため味は出ていますが煙量が少なく、もっと吸い込みたいのにという思いが残ってしまう吸い心地です。AC9で標準1.5mm、私の使っているのが1.2mmなので、RSSTも少し拡張しておくことにします。
キャップの肉厚が0.5mmしかないのでピンバイスに1.2mmビットを付けてでグリグリ。ものの10秒ほどで拡張完了しました。改めて吸ってみると私には丁度良いです。AC9で丁度よい方はチャンバーの大きさも考えて、もう少しだけ大きく拡張してもよいかも知れません。

半タンクほど吸ったところでは、非常によい吸い心地でした。当然チャンバーが大きい分、チェーンすると水蒸気の溜まりが発生しますが、オーリングがそこそこ機能しているので漏れるほどのことではないです。一瞬、AC9より美味しいんじゃない?と思える瞬間もあり、全体的な品質はそこそこ高いといえます。ええ、タンクの見た目と肉厚でキャップがすぐに暑くなることを除いてですが。
ネガティブなところが少ないGenesis入門機。
クローンらしくバッテリーもSMOKのNaturalと合せるといい感じかもですね。


購入先(共同購入) 海外のショップは「RSST Genesis」で検索すれば結構出てくると思われます。
<<コメントはJPVapers.comのこちらのスレッドまでお願いいたします>>
直径 22mm
高さ 43.5mm
重さ 42.5g
材質 ステンレス
タンク 乳白色の何らかのプラスチック
AC9と並べると直径は同じですが、それ以外は大きさも重量も異なります。AC9の79.5gに対してRSSTが軽いというよりは、AC9が単に重すぎるということかも知れません。またキャップの裏側を見てもらえばわかるのですが、RSSTはつくりが薄っぺらく、外径が同じでもチャンバーサイズがAC9の方がやや細身になっているのがわかります。


では、細部にわたって各パーツを比較していきます。
キャップは上部がフラットでAC9とは形状がやや異なります。エアホールは1mm、AC9はノーマル版のキャップが1.5mm、タイトドローのキャップが1.2mmのチョイスになっています。RSST、AC9共ににエアホールの位置は一カ所のみ、オーリング固定方式でウィック前に自分で合せられます。


アトマイザーはまさにクローンで、シングルウィック用の大きめのウィックホールがひとつのみ。リキッドチャージ用の穴にはシリコンのキャップが付属していることも同じです。サイズはAC9が実測で3.4mm、RSSTが3.3mmでした。



RSSTが特徴的なのは、ウィックホールがどうやら絶縁処理されています。苦労した結果分解することができなかったのですが、シリコンのようなものがウィックホールの間に存在して、テスターで計測してもまったく通電性がありません。
ウィックホールでのショートはあまり気にしていませんでしたが、多くのGenesisアトマイザーでウィックホールに絶縁体チューブを差し込む方法を採っています。RSSTにオリジナリティを求めるとすると、唯一この点は他のアトマイザーを超えるユニークな構造です。これもひとつGenesis入門機にふさわしい理由なのかも知れませんね。


タンクはいずれもスモークタイプのアクリルですが、写真では少しわかりにくいものの、RSSTのタンク(左側)はつやつやで安っぽさ満載です。AC9で初めて実現されたタンクとセンターポールの隔離はそのまましっかりコピー。直径が若干異なり、残念ながら互換性はありません。初期の頃に出荷されていたロットと現在のロットでは材質がやや異なるようですが、手元に届いたものは新しく、より見た目がチープになったものです。何の材質かわからない時点でどうでもいいのですが、あえて乳白色にして似せようとせず、クリアでもよかったのになとは思います。このあたりは所詮クローンなので仕方ないんでしょうけども。



センターピンは若干違いがありますが、基本は同じようなパーツ構成です。AC9がアトマイザーの上でピンを固定するのに対して、RSSTはバッテリー接続部のアイソレーターにネジスレッドがあり、そちらで固定する方式です。アトマイザー部でのワイヤーの固定はスプリングの力を使ってワッシャーとの間で挟む方式です。


ベース部分には大きな差はありませんが、AC9側のセンタポールはこの長さを削りだしているとは思えませんが、がっちり固定されていて外すことができません。RSST側は漏れない自信からかオーリングもなくネジスレッドのみで固定されています。とはいえ、アトマイザー部分から染みこんでこないとは限らず、バッテリー接続部へのリキッド進入を考えるとせめて小さなオーリングが入っていると精神的には安心を得られるのですけどもね。



おまけとして、AC9のフルセットだけについているMingタイプのステンレス製ドリップチップについても、RSSTにはそっくりなものが付属しています。念には念を入れた感じなんでしょうかね。

■セットアップ
ステンレスワイヤーを使って結構経ちますが、何の文句もないので完全にGenesisで常用になっちゃいました。これまでステンレスワイヤーを、ダイヤモンドブレードを付けたルーターで切っていましたが、今後もワイヤーを使う機会ばかりになりそうなので、もう少し楽にきれいに切れるワイヤーカッターを購入しました。
アマゾンのレビューも悪くなくてプライムなら送料無料で1300円くらい。ひとつ持っていてもいいかもですよ。ただし、3mmまでのワイヤーしか切れません。




今回も28ゲージ(0.32mm)のKanthalで5巻き、1.1Ωでした。いつものようにフラッシュ方式でホットスポットを除去。おもむろに残り少なくなってきたBoba's Bountyを注入します。やっぱりタンクのチープ感がぬぐえない…。

■試飲とまとめ
まずはそのまま試飲。チャンバーが大きいので1mmのエアホールではやはりエアの流入量が不足しています。そのため味は出ていますが煙量が少なく、もっと吸い込みたいのにという思いが残ってしまう吸い心地です。AC9で標準1.5mm、私の使っているのが1.2mmなので、RSSTも少し拡張しておくことにします。
キャップの肉厚が0.5mmしかないのでピンバイスに1.2mmビットを付けてでグリグリ。ものの10秒ほどで拡張完了しました。改めて吸ってみると私には丁度良いです。AC9で丁度よい方はチャンバーの大きさも考えて、もう少しだけ大きく拡張してもよいかも知れません。

半タンクほど吸ったところでは、非常によい吸い心地でした。当然チャンバーが大きい分、チェーンすると水蒸気の溜まりが発生しますが、オーリングがそこそこ機能しているので漏れるほどのことではないです。一瞬、AC9より美味しいんじゃない?と思える瞬間もあり、全体的な品質はそこそこ高いといえます。ええ、タンクの見た目と肉厚でキャップがすぐに暑くなることを除いてですが。
ネガティブなところが少ないGenesis入門機。
クローンらしくバッテリーもSMOKのNaturalと合せるといい感じかもですね。


購入先(共同購入) 海外のショップは「RSST Genesis」で検索すれば結構出てくると思われます。
<<コメントはJPVapers.comのこちらのスレッドまでお願いいたします>>