Macaveli Hybridレビュー

『Macaveli Hybrid』は米国のModder、Mac氏製作のハイブリッド型メカニカルGenesisアトマイザーです。入手したのは恐らく去年の秋だったと思うのですが。レビューしなきゃなぁ…というパイルに積まれたまま手を付けていませんでした。JPVで開始したオークションサービスのため、MODをもろもろ整理していた関係で、ようやくレビューをさせていただくことに相成りました。
■基本仕様など

直径 22.2mm
高さ 138mm / 154mm (18490/18650)
重さ 150g / 163g (18490/18650)
材質 316Lステンレス
ウィックホール 2.8mm
「Macaveli」は今となっては、いわゆるオールドファッションに属する部類のGenesisになります。Genesisの歴史は2mmウィックホールに始まって、Lineの2.5mmを皮切りに大口径化が進み、DIDが発売されるまでは2.8mmがかなり大きなサイズとして受け入れられていました。今では信じがたいですが、Hellfireのウィックホールは2mmでした。
「Macaveli」のウィックホールは今では標準的な2.8mmです。セットアップはシングルコイル、デュアルコイル、そしてUウィックに対応しています。当時、22mmボディの2.8mmでUウィック対応というのは、ボンネットの下に馬力を隠したアメリカンマッスルのようなハイブリッドだったわけです。


ハイブリッドのバッテリーは18490、18650の2種類に対応していますが、18350は別バージョンの「Macaveli Mini 18350 Hybrid」として販売されています。ここは商売なのでしょうけども、決して安い設定ではないので、素直に18250チューブは欲しかったところです。


タンクチューブは当初ステンレスのみの販売になりかけていたのですが、ユーザーの声に押されてポリカーボネートチューブを同梱することになったようです。現在、ステンレスタンクは販売されていないようにも見えます。
スイッチはマグネットの反発を利用したメカニカル。スプリングを廃しているところはよいのですが、非通電時は反発によってバッテリーを押し上げて完全に非接触にしている設計ので、どうしてもその分チューブの長さが出てしまいます。
形状はボトムスイッチとしては見たことのないもので、ボトムの中心にあるボタンのみを指で押し込んで通電させます。Precise Plusのような感じではありますが、完全に周囲を金属の縁で囲っているため、見た目にはかなり押しにくそうなイメージがあります。
実際に動作させてみると、スイッチの重さは非常によくて指がひきつるようなこともありませんでした。ものすごく使いやすいとまでは言いませんが、思ったよりは意識せずとも操作できます。また、何も気にすることなくデスクの上に置ける気軽さがあります。好き嫌いはあると思いますが、私は問題なく使えています。





エアホールは実測で1.4mm、Genesisとして比較的大きめではありますが、チャンバーが非常に小さいため軽すぎるとまではいかないです。もちろん1mmと比べれば軽いのは間違いないですが。

チャンバーですが、これが困ったことにやや難ありです。下の写真を見ていただければ分かりますが、キャップはオーリング固定ですが、これをはめるときにオーリングの位置が下過ぎ、あるいはタンクの上部が上に来すぎています。写真を撮影した際にキャップを逆さまにしてしまっているのはご愛嬌ですが、長さが足りていないのはわかると思います。
それだけならよいのですが、チャンバーを小さくするためキャップの全長が非常に短く、センターポールがかなり上まで来てしまいます。さらにセンターポールのネジは直径が大きいため、エアフローに影響が出ます。Zenのようにそれが狙いでもあるのかも知れませんが、ドリップチップはキャップの上部からさらに下に押し込まれるため、試した5本ほどの中で、4本は完全にセンタポールに接触してしまい、エアフローがゼロな状態で吸えませんでした。これは致命的な欠陥だと思いますが、手持ちのドリップチップで比較的差し込みの浅いものを付けて、なんとか回避することが出来ました。



■試飲とまとめ
ウィックホールが2.8mmなので、セットアップはこのところの私の標準的な2.5mmステンレスワイヤーを使って行いました。コイルは28ゲージで5巻きにしています。セットアップをしていて気づいたのは、センタポールとウィック付近のネジがいずれも六角レンチを使用するのですが、これがサイズが異なっていることです。ふたつのサイズの六角レンチが付属しているので問題はないのですが、精密ドライバー1本でセットアップできるのがベストだとは思いますが、よりにもよってサイズが異なる2本を使用しなければならないのはやや残念です。というか少しビックリ。


フラッシュ式でホットスポットを消しているときに、ミスでワイヤーを切ってしまう事故に見舞われましたが、無事に完了して満足のいく形になりました。
吸い心地としては、ドリップチップを間違えなければチャンバーの狭さも手伝ってエアホールが大きいにも関わらずなかなか濃厚です。ここまでのネガティブなポイントもから、ややイラつきながらのセットアップでしたが、リキッドを入れて吸ってみた一発目から美味しいのがとても嬉しかったです。じゃじゃ馬を乗りこなした感じでしょうか。
それで思い出しました。私が米国で初めて購入した車は中古でボロボロの73年式「Mastang Mach 1」だったのですが、いやはや苦労させられました。オイル漏れや水漏れは日常茶飯事、機嫌が悪ければエンジンはうんともすんともいわず、あげくにフロアに穴が開いていて灰皿いらないじゃんとか思ったほどのクズでした。
それでも天気のよい週末にドライな音を鳴り響かせながら海岸線を走った記憶は今でも新鮮です。お金もなく身よりもない状態だったけど、ハンドルに伝わる6気筒の本物の振動は自分にはアメリカンドリームを感じさせてくれる唯一の存在だったわけです。
と、なんだか関係ない話になっちゃったので戻しますがw、『Macaveli Hybrid』はまぎれもないじゃじゃ馬です。一番近いのはコブラになると思うのですが、それよりも2mm図体が太い分、より馬力があります。ハイブリッドから直接伝わる電力をこなすにはシングルコイルで充分だと思います。また、ステンレスワイヤーではなくステンレスメッシュをウィックにする場合には、タンクの高さが4mlで結構ありますので、Uウィックにした方が供給不足は避けられるかと思います。
現在、作者のMacさんは南カリフォルニアに引っ越して、310vaporsでお仕事をなさっているようです。その関係で『Macaveli Hybrid』は310Vaporsでのみ販売されています。


購入先: Vaporwall $249.99 現在は310vaporsで販売。Mac氏の製品Webサイトはこちら
<<コメントはJPVapers.comのこちらのスレッドまでお願いいたします>>

直径 22.2mm
高さ 138mm / 154mm (18490/18650)
重さ 150g / 163g (18490/18650)
材質 316Lステンレス
ウィックホール 2.8mm
「Macaveli」は今となっては、いわゆるオールドファッションに属する部類のGenesisになります。Genesisの歴史は2mmウィックホールに始まって、Lineの2.5mmを皮切りに大口径化が進み、DIDが発売されるまでは2.8mmがかなり大きなサイズとして受け入れられていました。今では信じがたいですが、Hellfireのウィックホールは2mmでした。
「Macaveli」のウィックホールは今では標準的な2.8mmです。セットアップはシングルコイル、デュアルコイル、そしてUウィックに対応しています。当時、22mmボディの2.8mmでUウィック対応というのは、ボンネットの下に馬力を隠したアメリカンマッスルのようなハイブリッドだったわけです。


ハイブリッドのバッテリーは18490、18650の2種類に対応していますが、18350は別バージョンの「Macaveli Mini 18350 Hybrid」として販売されています。ここは商売なのでしょうけども、決して安い設定ではないので、素直に18250チューブは欲しかったところです。


タンクチューブは当初ステンレスのみの販売になりかけていたのですが、ユーザーの声に押されてポリカーボネートチューブを同梱することになったようです。現在、ステンレスタンクは販売されていないようにも見えます。
スイッチはマグネットの反発を利用したメカニカル。スプリングを廃しているところはよいのですが、非通電時は反発によってバッテリーを押し上げて完全に非接触にしている設計ので、どうしてもその分チューブの長さが出てしまいます。
形状はボトムスイッチとしては見たことのないもので、ボトムの中心にあるボタンのみを指で押し込んで通電させます。Precise Plusのような感じではありますが、完全に周囲を金属の縁で囲っているため、見た目にはかなり押しにくそうなイメージがあります。
実際に動作させてみると、スイッチの重さは非常によくて指がひきつるようなこともありませんでした。ものすごく使いやすいとまでは言いませんが、思ったよりは意識せずとも操作できます。また、何も気にすることなくデスクの上に置ける気軽さがあります。好き嫌いはあると思いますが、私は問題なく使えています。





エアホールは実測で1.4mm、Genesisとして比較的大きめではありますが、チャンバーが非常に小さいため軽すぎるとまではいかないです。もちろん1mmと比べれば軽いのは間違いないですが。

チャンバーですが、これが困ったことにやや難ありです。下の写真を見ていただければ分かりますが、キャップはオーリング固定ですが、これをはめるときにオーリングの位置が下過ぎ、あるいはタンクの上部が上に来すぎています。写真を撮影した際にキャップを逆さまにしてしまっているのはご愛嬌ですが、長さが足りていないのはわかると思います。
それだけならよいのですが、チャンバーを小さくするためキャップの全長が非常に短く、センターポールがかなり上まで来てしまいます。さらにセンターポールのネジは直径が大きいため、エアフローに影響が出ます。Zenのようにそれが狙いでもあるのかも知れませんが、ドリップチップはキャップの上部からさらに下に押し込まれるため、試した5本ほどの中で、4本は完全にセンタポールに接触してしまい、エアフローがゼロな状態で吸えませんでした。これは致命的な欠陥だと思いますが、手持ちのドリップチップで比較的差し込みの浅いものを付けて、なんとか回避することが出来ました。



■試飲とまとめ
ウィックホールが2.8mmなので、セットアップはこのところの私の標準的な2.5mmステンレスワイヤーを使って行いました。コイルは28ゲージで5巻きにしています。セットアップをしていて気づいたのは、センタポールとウィック付近のネジがいずれも六角レンチを使用するのですが、これがサイズが異なっていることです。ふたつのサイズの六角レンチが付属しているので問題はないのですが、精密ドライバー1本でセットアップできるのがベストだとは思いますが、よりにもよってサイズが異なる2本を使用しなければならないのはやや残念です。というか少しビックリ。


フラッシュ式でホットスポットを消しているときに、ミスでワイヤーを切ってしまう事故に見舞われましたが、無事に完了して満足のいく形になりました。
吸い心地としては、ドリップチップを間違えなければチャンバーの狭さも手伝ってエアホールが大きいにも関わらずなかなか濃厚です。ここまでのネガティブなポイントもから、ややイラつきながらのセットアップでしたが、リキッドを入れて吸ってみた一発目から美味しいのがとても嬉しかったです。じゃじゃ馬を乗りこなした感じでしょうか。
それで思い出しました。私が米国で初めて購入した車は中古でボロボロの73年式「Mastang Mach 1」だったのですが、いやはや苦労させられました。オイル漏れや水漏れは日常茶飯事、機嫌が悪ければエンジンはうんともすんともいわず、あげくにフロアに穴が開いていて灰皿いらないじゃんとか思ったほどのクズでした。
それでも天気のよい週末にドライな音を鳴り響かせながら海岸線を走った記憶は今でも新鮮です。お金もなく身よりもない状態だったけど、ハンドルに伝わる6気筒の本物の振動は自分にはアメリカンドリームを感じさせてくれる唯一の存在だったわけです。
と、なんだか関係ない話になっちゃったので戻しますがw、『Macaveli Hybrid』はまぎれもないじゃじゃ馬です。一番近いのはコブラになると思うのですが、それよりも2mm図体が太い分、より馬力があります。ハイブリッドから直接伝わる電力をこなすにはシングルコイルで充分だと思います。また、ステンレスワイヤーではなくステンレスメッシュをウィックにする場合には、タンクの高さが4mlで結構ありますので、Uウィックにした方が供給不足は避けられるかと思います。
現在、作者のMacさんは南カリフォルニアに引っ越して、310vaporsでお仕事をなさっているようです。その関係で『Macaveli Hybrid』は310Vaporsでのみ販売されています。


購入先: Vaporwall $249.99 現在は310vaporsで販売。Mac氏の製品Webサイトはこちら
<<コメントはJPVapers.comのこちらのスレッドまでお願いいたします>>