Gabish Vape Blog - 電子タバコのひとりごと

ジャンクではない電子タバコに関するブログ。メモ的なもの。うっかり禁煙しちゃいました。

 
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Sigelei Kick Cloneレビュー

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メカニカルMODから可変電圧MODまで、精力的にクローン品を出し続ける中国メーカーの「Sigelei」より、MODパーツとして一世を風靡した『Kick by Evolve』のクローンが登場しました。

DNA20が全盛のなかでサブオーム時代にやや置いて行かれた感じもある「Kick」ですが、類似品が少ないことから、まだまだ頑張れるMODパーツではあります。ついに大量生産のクローンの登場で再ブームとなるのか。

■基本仕様など

実はこのKickクローン、プリオーダーで注文した販売店には仕様情報がありませんでした。ので、Alibabaからの情報に頼ってみます。ただし、Alibabaの情報は同じメーカーのものでも実流通に関わる販売員によって情報がまちまち。つまり何が正しいのかわからないことがよくあります。嘘も多く書かれているので100%の信用はできません。

とりあえず文字情報が多そうなこのページから

可変電力: 5~10W
最低動電圧:3.2V
最低動作抵抗値: 1.5Ω
amp上限: 3A(最大4A)←2.5Aでした
保護機能: 電池方向検知、短絡保護(1.0Ω以下)、

なるべく嘘っぽい記述は無視するとこういうことのようです。

Kickのクローンですので、ほぼ同じ機能になるわけですが、Amp上限が3Aなのか4Aは本当なのか、あるいはKickと同様に2.5Aなのかは後ほど計測してみます。その他はほぼKickと同機能とみてよいかと思います。

ただし基盤上のパーツ配置などはまったく異なり、形状は似ているものの回路としてはまったくの別物のようです。

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基盤の厚みはややSigelei製の方が薄いのですが、電極までの高さはいずれも変わりません。直径も同じはずですが、測ってみるとわずかにSigekei製の方が大きく、ベータテストを通じて様々なMODとの相性が実証されてから販売に踏み切ったEvolveとは異なり、これはサイズ的に入らないMODが出てきそうです。

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で、結局いくつかのMODで試してみましたが、ものの見事にほぼ全てのメカニカルMODに入りませんでした。下の写真はGGTSですが、突起があるからではなくそもそも基盤が入らないサイズです。仕方ないのでルーターで外周を少し削って(結構削った気がします)、なんとか無事に収めることが出来ました。

海外のフォーラムで情報を漁ってみると、やはり同様にチューブに入らない人が続出しているので個体差というよりはそもそものサイズ、あるいは上下基板のずれの気がします。金属製のヤスリなどでも削れると思いますが、最悪の場合は基板上の接線やパーツを傷つけてしまうこともあるので購入をお考えの場合はご注意を。

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Evolveと異なる部分として、マイナス電極がスプリングが剥き出しになっているのではなく、「Crown」と同様にスプリングを内蔵したピンが置かれています。これを爪で押しながらMODに差し込みます。

バッテリーを交換するときにKickを出し入れすることになるわけですが、その使用感としてはEvolveに比べて必ず両手で注意しながらピンを押し込まなければならないため少し面倒ではあります。反面、Sigelei製はサイズ的に大き過ぎですが、削ったあとは安定感があり、しっかりとマイナス電極が接している安心感があります。

またKickでの馴れがあるのですが、ビニールで全体が覆われているEvolve製はホコリの進入も防いでくれますが、Sigelei製はすべてが剥き出しのため不安に思うところがあります。ただCrownに比べれば構造はしっかりとしています。シュリンクラップなどで覆いたいところですが、それでなくともサイズが大きくて削っているので難しいかなぁと思います。


■可変電力(VW)

KickのクローンですのでVW、可変電力機能のみです。先にネタをバラしますが、Sigelei製はPWMを採用しています。えーーーーーーーーーーーーー???と声を発しそうになると思うのですが、正直私もビックリしました。確かに一部を除き中国製のVV/VWはほぼPWMですので不思議ではないはずですが、これはダウトだと思うんですよね。

その理由は、そもそもメカニカルMODやアトマイザーなど形状を似せたクローンは、手にして性能がやや悪くてもある程度は許せます。価格が安かったのだからそんなもんだろうという気持ちもあります。

ただKickは「MODパーツ」なので仕込んだら見えません。クローンとはいってもそもそも回路が欲しくて購入しているわけですから、和牛すき焼きセットを買ってきたつもりが開けたらマトンカレー南蛮でしたくらいの破壊力をもっています。泣く泣く食べながら、せめてオージー牛のしゃぶしゃぶくらいにできなかったのだろうかと後悔してもおかしくなと思うんですよね。

ただ、一概にパルス式のPWMがすべてダメということではありません。ちなみにProVariもPWMだって知ってました?

内部回路としてはPWM、そこにデジタルフィルタを掛けて出力電力をフラットDCに整流しているのです。なので回路がPWMだからダメなのではなく、出力がフラットではないことがイラっとさせる原因です。Rattling音と言われるガラガラヘビのような音が発生するのはこれが原因です。Sigelei Kickもこの音がします。

PWMの利点はというと、リニアに比べて電力を無駄にせず電池を長持ちさせることができる点です。例えばこのSigerei製のKickは33Hzで1秒間に33回ON/OFFを繰り返しています。つまり理論上はDuty Cycleが50%であれば、10秒間に5秒くらいは電力を停止してくれているわけです。

そうなんですよ、それはわかっているんです。ただ私が食べたかったのは焦げのついたカレー南蛮じゃないのですよね。最初からカレー南蛮が欲しくて買っている分にはもちろん大好きだし美味しいと思うんですけどね…。

さて、気を取り直して計測です。

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パルスの出方が不整脈のように波打ち、私のオシロスコープではうまく計測できなかったので、今回はECMeterを使って計測します。ご覧のように、ピーク電圧をDuty Cycleによって割り引いてRMS電圧を導いているのがわかります。

ワットの設定がKickと同様にデジタルではなくポテンショ式なので、計測をするのが難しいことに気づきました。Kickに似せるためにそうしたのだと思いますが、PWMなのですから明らかにCrownのようにデジタル式にした方がよかったと思います。

色々考えた末、いつもの各抵抗値を持つアトマイザーを、Kickの最低(5W)、中間(7.5W)、最高(10W)設定の3カ所で、それぞれECMeterで5回計測して平均値を出す。その電圧と抵抗値を元にワット値を算出することにします。自分でも何を言っているのかややこしいのですが、つまり図にするとこういうことです。

kickclone3.jpg

デュアルコイルの1.5Ω、シングルの2.0Ωと3.0Ωでそれぞれ計測した結果が以下の3つのグラフになります。

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電力設定が高いほどバラつきが激しくなっていますが、このバラつきこそが中華製PWMの特徴です。アトマイザーの抵抗値もピーク値の熱とON/OFFを受けて変化していますので仕方のない結果だとは思います。2.0Ωコイルの10W設定でようやく10Wを超えていますが、その他の結果としては設定値まで届かずに残念な状態と言えます。

また全体的にどうなのかということで、さらに各Ω値での結果を平均にしたものをグラフにしました。この結果でみ見る限り、2.0Ωを使っていれば、設定値よりはやや落ちますが狙った付近の電力を得られる結果となりました。

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忘れていましたが、計測結果からはアンペア上限は3Aでも4Aでもなく、Evolvaporと同じ2.5Aです。


■まとめ

現実としては、ProVariよりもVAMOの方が累積出荷本数は多いのだと思います。リニアがどうのと言う前に、そもそも禁煙のために始めた電子タバコとして機能するのかが購買の最も大きな動機のはずです。それでもKickという、いわば完全に玄人向けのパーツは、それらの動機ではなく趣味・嗜好としての領域にあるもので、2.5A上限であっても、2.0Ωのアトマイザーをリニアで美味しく吸うため、そして抵抗値に関わらず自分に合った適切な電圧が出せる優れものです。

その意味からはフラットDCと思って購入すればショックは大きいですが。PWMと分かっていつつ、少しでも安く済ませたい、メカニカルが欲しいけど電子的なことも大好きなので、ちょっとの差なら目をつぶるよ!という方であれば、恐らくKickよりも広く流通するであろうクローンも選択肢にはなるのだと思います。そもそもレビューをみていても、大絶賛でPWMを気にしている人は皆無ですので。

ただ、すき焼きは$40くらいで手に入ります。カレー南蛮は今のところ$20~$30くらいです。

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購入先: White Stag Vapor $29.95(プリオーダーは$19.95

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