Innokin SVD レビュー

『iTaste SVD』は先日レビューしたばかりの「iTaste MVP」のメーカー「Innokin」の力作、電圧可変/電力可変(VV/VW)のバッテリーMODです。沼田茶舗さんよりお借りすることが出来ましたのでレビューをさせていただきます。
■基本仕様など
『iTaste SVD』の基本仕様は以下の通りです。
直径 21mm/23.5mm
高さ 110mm/124mm/139mm(18350/1849/18650モード時)
重さ 121.5g
材質 ステンレス
InnokinらしいオリジナリティのあるデザインのバッテリーMODはフルサイズでテレスコピック機能を持ち、ステンレス製のボディの精度は高く存在感があります。わざとフチを盛り上げたディスプレイやスイッチ類のデザインはスチームパンクっぽさを醸しているようにも見受けられすが、手にしてみて思い出したのはBioshockのBig Daddyでした。なんかちょっと潜水服っぽいんですよね。

中国製でこのサイズのMODには、Zmax、Vamo、Lavatubeなどがありますが、そのどれにも似通わずさらっとオリジナルを出してくるあたりがInnokinらしいですね。
では、それぞれのパーツをみていきます。
アトマイザー接続はeGo/510。フラットトップのスリーブが付属するのでスカートを持つクリアマイザーなどを装着しても、接続部を覆うようにすっきりカバーできます。またフラットなタンクを乗せたときにも、とても綺麗に収まります。
Genesisなどでは問題ありませんが、Vivi Novaやカトマイザータンクなどではエアドローが必要になりますが、スリーブに2カ所開けられたエアホールから取り込めるようになっています。デザインとして付けられたディンプルの凹んだ部分に穴が開けられているため、見た目にはエアホールがないかのように見えます。これは大正解ですね。





エンドキャップには6つのガス抜き穴がありますが、キャップの内側にもそれが通じています。またセンターピンはブラス製でスプリングが見えませんが、キャップの内部に仕込まれていてピンを押し込むことが出来るようになっています。分解ができるようには見えませんが、このつくり自体は好感が持てます。また材質はステンレスではないように思いますが、ボディは異なりポリッシュ仕上げになっています。



バッテリースリーブはレビュー用に1本しか見あたりませんでしたが、製品パッケージにはショートとロングの2本が付属しています。ショートとはいえ、テレスコピック機能で18350~18650までのバッテリーに対応、さらにロングでは18500~18650、さらに18350のスタックに対応しています。



SVDは18350の2本スタックにも対応していて、この場合にはVAMOやZMaxと同様に高電圧でより安定した結果を出せます。ただし沼田茶舗さんでスタックを推奨していないこと、そしてスタック用のチューブがなかったため今回のレビューではスタックの計測は行っていません。
またProVari Miniの18350モードとSVDの18350モードを並べたものをサイズ比較として掲載しておきます。

次にスイッチですが、Innokinの伝統といいますかMVPと同様にSVDでもバッテリー状態をLEDで表示します。さらに複数のスイッチで様々な設定を行うことが出来るようになっています。また、ボディにはどのスイッチを同時押しにすればよいのかが分かりやすいように刻印があります。



文字だけだと少しややこしくなりそうなのでまとめました。

つまり、VV/VMに必要な機能は一通りすべて揃っていて、さらに抵抗値表示や電圧ロックなどの機能も充実してることが分かります。また特筆つべきなのは、電池を抜き差ししても設定は記憶されていて、好みの電圧、電力設定を再度行う必要がありません。なお、主電源のオン/オフを記述するのを忘れましたが、通電ボタンの3回押しで行います。
■測定
まずは波形から。ご覧のように33.3HzのPWMであることが分かります。回路の中身としてはほぼZmax、VAMOと同等と思われます。

次にVV/VWでそれぞれの測定結果をグラフにします。VWでは電圧結果からワット数を算出しています。


計測結果は予想通り、ほぼZmaxやVAMOと同等です。上限アンペアについても公称の5ampではなく3ampでした。従ってバッテリーをスタックにすれば確かに電圧では今よりも出せるとは思いますが、アンペア上限に引っかかるためその効果は低いと言えます。
またアトマイザー未装着での結果をグラフ上でNo Attyとしていますが、これが電圧が上がっていくと設定値に届いていないのは、やはり電池1本での電圧で対応できていないためと思われます。つまりスタック前提での設計になっているため1本のみの電池では4.5~4.8Vまでの常用が限度になるかと思います。
■まとめ
これまでレビューを行ってきた様々な中国製品の中で、製品クオリティといしては最も高級感があります。Sigelei製のZmaxもかなりイイ線いっているのですが、SVDのこのデザインは私の好みでもあります。バッテリーを抜いても電圧を記憶しておくなど、どんどん中国製品もその機能をアップしてきていて末恐ろしいです。
その反面、目に見えないところに手を抜くクセがあるのででしょうか、公称5ampのはずの上限は3ampしかありません。これさえ本物であれば爆発的に売れるたのではないでしょうか。
とはいえ、同等ランクの製品では最もオススメできる機能と仕上がりだと思います。確かに少しクセがありますが、ベータ時から言われていたガス抜き穴の修正、+-ボタンの配置換えにはしっかりと対応できていて、テレスコピック機能もあると考えれば非常にお買い得とも言えます。ProVariには手がでないけどもVV/VWが欲しい、そして4.5V付近までしか使わないという方であればオススメできる製品です。





ご提供先:沼田茶舗 9,800円(内税)
<<コメントはJPVapers.comのこちらのスレッドまでお願いいたします>>
『iTaste SVD』の基本仕様は以下の通りです。
直径 21mm/23.5mm
高さ 110mm/124mm/139mm(18350/1849/18650モード時)
重さ 121.5g
材質 ステンレス
InnokinらしいオリジナリティのあるデザインのバッテリーMODはフルサイズでテレスコピック機能を持ち、ステンレス製のボディの精度は高く存在感があります。わざとフチを盛り上げたディスプレイやスイッチ類のデザインはスチームパンクっぽさを醸しているようにも見受けられすが、手にしてみて思い出したのはBioshockのBig Daddyでした。なんかちょっと潜水服っぽいんですよね。

中国製でこのサイズのMODには、Zmax、Vamo、Lavatubeなどがありますが、そのどれにも似通わずさらっとオリジナルを出してくるあたりがInnokinらしいですね。
では、それぞれのパーツをみていきます。
アトマイザー接続はeGo/510。フラットトップのスリーブが付属するのでスカートを持つクリアマイザーなどを装着しても、接続部を覆うようにすっきりカバーできます。またフラットなタンクを乗せたときにも、とても綺麗に収まります。
Genesisなどでは問題ありませんが、Vivi Novaやカトマイザータンクなどではエアドローが必要になりますが、スリーブに2カ所開けられたエアホールから取り込めるようになっています。デザインとして付けられたディンプルの凹んだ部分に穴が開けられているため、見た目にはエアホールがないかのように見えます。これは大正解ですね。





エンドキャップには6つのガス抜き穴がありますが、キャップの内側にもそれが通じています。またセンターピンはブラス製でスプリングが見えませんが、キャップの内部に仕込まれていてピンを押し込むことが出来るようになっています。分解ができるようには見えませんが、このつくり自体は好感が持てます。また材質はステンレスではないように思いますが、ボディは異なりポリッシュ仕上げになっています。



バッテリースリーブはレビュー用に1本しか見あたりませんでしたが、製品パッケージにはショートとロングの2本が付属しています。ショートとはいえ、テレスコピック機能で18350~18650までのバッテリーに対応、さらにロングでは18500~18650、さらに18350のスタックに対応しています。



SVDは18350の2本スタックにも対応していて、この場合にはVAMOやZMaxと同様に高電圧でより安定した結果を出せます。ただし沼田茶舗さんでスタックを推奨していないこと、そしてスタック用のチューブがなかったため今回のレビューではスタックの計測は行っていません。
またProVari Miniの18350モードとSVDの18350モードを並べたものをサイズ比較として掲載しておきます。

次にスイッチですが、Innokinの伝統といいますかMVPと同様にSVDでもバッテリー状態をLEDで表示します。さらに複数のスイッチで様々な設定を行うことが出来るようになっています。また、ボディにはどのスイッチを同時押しにすればよいのかが分かりやすいように刻印があります。



文字だけだと少しややこしくなりそうなのでまとめました。

つまり、VV/VMに必要な機能は一通りすべて揃っていて、さらに抵抗値表示や電圧ロックなどの機能も充実してることが分かります。また特筆つべきなのは、電池を抜き差ししても設定は記憶されていて、好みの電圧、電力設定を再度行う必要がありません。なお、主電源のオン/オフを記述するのを忘れましたが、通電ボタンの3回押しで行います。
■測定
まずは波形から。ご覧のように33.3HzのPWMであることが分かります。回路の中身としてはほぼZmax、VAMOと同等と思われます。

次にVV/VWでそれぞれの測定結果をグラフにします。VWでは電圧結果からワット数を算出しています。


計測結果は予想通り、ほぼZmaxやVAMOと同等です。上限アンペアについても公称の5ampではなく3ampでした。従ってバッテリーをスタックにすれば確かに電圧では今よりも出せるとは思いますが、アンペア上限に引っかかるためその効果は低いと言えます。
またアトマイザー未装着での結果をグラフ上でNo Attyとしていますが、これが電圧が上がっていくと設定値に届いていないのは、やはり電池1本での電圧で対応できていないためと思われます。つまりスタック前提での設計になっているため1本のみの電池では4.5~4.8Vまでの常用が限度になるかと思います。
■まとめ
これまでレビューを行ってきた様々な中国製品の中で、製品クオリティといしては最も高級感があります。Sigelei製のZmaxもかなりイイ線いっているのですが、SVDのこのデザインは私の好みでもあります。バッテリーを抜いても電圧を記憶しておくなど、どんどん中国製品もその機能をアップしてきていて末恐ろしいです。
その反面、目に見えないところに手を抜くクセがあるのででしょうか、公称5ampのはずの上限は3ampしかありません。これさえ本物であれば爆発的に売れるたのではないでしょうか。
とはいえ、同等ランクの製品では最もオススメできる機能と仕上がりだと思います。確かに少しクセがありますが、ベータ時から言われていたガス抜き穴の修正、+-ボタンの配置換えにはしっかりと対応できていて、テレスコピック機能もあると考えれば非常にお買い得とも言えます。ProVariには手がでないけどもVV/VWが欲しい、そして4.5V付近までしか使わないという方であればオススメできる製品です。





ご提供先:沼田茶舗 9,800円(内税)
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