Golden Greek Just GG

『Just GG(ジャスト・ジージー)』は、Golden Greekより発売されたGGTSの後継機にあたるバッテリーMODです。マイナーバージョンアップのため派手さがないので、待ち望まれていた製品だけに期待が大きすぎて肩すかしをくらったように感じた部分もあったのですが、よく観察してみると、なかなかGGらしく使いやすくなった現代版GGでした。
GGの利点は全てのパーツが分解可能、各バージョンの互換性が高いことですが、Just GGはもちろんGGTSパーツとの高い互換性があります。GGTSとの比較レビューを中心に、そして選択肢の増えたIthakaについては次の記事でお見せしていこうと思います。
比較的、レビュー内容が細かいところに終始してしまっているので、Just GGの善し悪しだけ知りたい方は、一気にまとめまで飛ばしてください!
■基本仕様など
直径 23mm
長さ 82mm/97mm/112mm(18350/18490/18650)
重さ 153g
材質 ステンレス/ブラス
基本機能を並べるだけでも結構あるのですが
・テレスコピック機能(2モード)
・エアドローコントロール
・フローティングピン
・510/GGネイティブ接続
・メカニカルヒューズ
・新ブラスコネクタ
・新コレクタータンク設計
などが全て新しいJust GGの設計となっています。
■コレクタータンク
GGTSほどややこしいMODはないと思うのですが、その理由は対応しているアトマイザー規格の多さにあります。そのことを念頭にまずは新旧のコレクタータンクの写真を見てください。外見のちょっとした違いのように見えるかもしれませんが、機能が大きく変わっています。

GGTSは専用のハイブリッド接続のほか、アトマイザースレッドの510/801規格に対応、さらにRethreaderアダプターを使用することで901、808Dの4つの規格に対応しています。そしてコレクタータンクの役割は漏れる前提で作られているアトマイザーからのリキッド漏れをキャッチし、さらにエアフロー調整を提供するものです。
恐らく「え・漏れが前提?」となる方が多いと思うのですが、GGTSのデビューした時代では直接ドリップ用のアトマイザーやカトマイザーを奥まで差して漏らしながら使うのが一般的だったのです。懐かしく思うユーザーも少なからず存在するわけですが、今ではほぼ使わなくなっちゃったんです。
いやいや、デジタルなCDだと音に味がないのでレコードのアナログが一番と過渡期に言っていた人たちはどこへいったんだろう?と思うのと同様に、今ではカトマイザーも過渡期が終わりを告げようとしている時代です。現代はGGなどのMODに乗せるのは、リビルダブルのドリッパー、そして同様のタンクがほとんどだと思います。つまり510にさえ対応していればよい時代になったと言えます。

なんでこんなに前置きが長いのかというと、Just GGは進化に向けてマルチの規格対応を切り捨てたことを正当化しておきたいからなんです。Just GGは、GGネイティブスレッド、そして510接続のみに対応していて、801、901、808Dを切り捨てています。
Just GGのコレクタータンクを分解すると、接続部のネジを外せば実は510になっているためRetheaderを使って510/808Dカトマイザーの接続は可能になるのですが、キャップの穴の直径がカトマイザーを通すことができず、さらに接続できたとしてもエアフロー用の穴がコレクタータンクに開いていないため吸うことができません。
510に絞ったのは思い切った考え方だとも言えますが、実質GG製品はそれぞれのスレッドに互換性がありますので、懐かしいレコートを聞きたくなったら、コレクタータンクごとGGSTのものを接続することが可能なわけです。ただこれからの進化を考えると510とGGスレッドのみに絞ったことは決してネガティブではなかったと思います。


GGTSでも510アダプターを使うことでJust GGのように差し込むことなくコレクタータンクの上に510接続を実現することができます。私はこれを買うチャンスがなく持っていなかったのですが、心優しいTaroさんに譲っていただいたものが手元にあるため、GGTSでもJust GGのように使うことが可能です。
と、ここまでシンプルになっても新規ユーザーが不可解に思う部分があります。リキッドの漏れをキャッチするために必要なコレクタータンクって、漏れない前提のアトマイザーには必要ないんじゃ?
はい、正解ですね。コレクタータンクと呼ばれていますが、実際のところ現在はエアドローコントロール機能を提供するパーツで、GGネイティブスレッドのハイブリッド接続を可能にするアダプターという位置づけです。それにしては高さが無駄に長くなるのを抑えたいと思う場合には、コレクタータンクの代わりにStealth Capをオススメします。

これはGGTSの時代からあるものですが、GGTSに一般的な510スレッドのキャップのみを提供するものです。Just GGの発売に合せてデザインが少し変更されましたが、これを使うことで一般的なテレスコMODとして使うことができます。
右の新キャップはエアーインテイクのスリットが2本になり、旧キャップの丸みを帯びたシェイプからやや角が立ったデザインに変更されています。またセンターピンがスレッド式からフローティングピンに変更されています。
GGTSではRethreader Ringを挟んでからStealth Capを乗せていましたが、Just GGではメインチューブの長さが変更になり長くなったため、Retheader Ringを使わずにテレスコチューブにそのまま装着します。ステルスモードにしたときの状態を並べてみます。(左がJust GG)

■テレスコ機能
コレクタータンクの話からStealth Capの話に入ってしまったので、引き続きテレスコの話を続けます。やたらとエクステンションっぽいものが多くなったようみ見えるのですが、実はJust GGはステルスモードから18650モードまでをエクステンションなしでも伸長が可能なのです。
エクステンションの役割は、もちろんさらに長くして18650+Kickを仕込むことをまでを提供するのですが、あくまでも見た目の美しさにこだわるために存在します。18350ではそのまま、18490では1つ、18650で2つのエクステンションを足すことで、エクステンションチューブを見せることなく、固定チューブのような見た目のまま使用することができるというものです。


イメージ沸きますか?確かにこれまでGGTSだとステルスモード以外ではテレスコのくびれが必ず見えてしまうため、これを無くしたいと思うことはあったはず。なので、Just GGで可能になった下着は見せません的な考え方は、そうそうバッテリーサイズを変えるわけではないので、GGTSで最も望まれていたかも知れない機能のひとつだと思います。
個人的には18490がメインなので、18490で固定チューブのようなフリができるのは非常に意味が大きいです。ただね、電圧低下を防ぐために入れたブラスのテレスコチューブが逆に見えないと、なんか寂しい気もするんですけどね。ほら、見せる下着ってのもあるじゃない?w
■ボトム&スイッチ
スイッチの構造は以前と変わらず、そのままGGTSのものと同じです。もちろんマグネット化したものをそのまま利用可能です。


ボトムパーツにはセンターピンがあり、ここにスイッチが再度から触れることで通電させる設計もそのままですが、GGTSの剥き出しのスプリング、そしてヒューズを入れたアップデート版に続き、Just GGではセンターピンがテレスコピックになっています。



GGTSのヒューズは細いものが採用されていましたが、Just GGではセンターピンのテレスコ機能を兼用しているため、スプリングはある程度固いものに変更されています。ピンがテレスコピックということは、18490と18500の差、あるいは個体差へ対応するには、本体のテレスコ機能を使って締め付けることで対応したわけですが、Just GGでは前述のように固定チューブのようにピッタリと上下を合わせることができるため、このセンターピンでの微調整が効いてくるのだと思います。またスプリングがある程度固いため、チューブの締めすぎも緩和してくれる効果も期待できます。
写真で少しわかりにくいかも知れませんが、GGTSと比べてJust GGのガス抜きは以前のようにボトムの回りに12箇所隠されるように空いていたのですが、Just GGでは大きめのスリットが表からみてわかるように2箇所に変更になりました。機能面では旧タイプの方がよさそうですが、ここも見た目として採用されたものだと思います。
■まとめ
だいぶ細かいところやGGTSの差について語ってきましたが、つまりJust GGはMODとしてどうなんだと。
しばらく使ってみた結果、GGTSで届かなかった痒いところに手が回っているGGらしい非常によいMODだと思います。よいと思われる点は以下の通り。
・GGTSよりブラスパーツが多め(電圧低下が改善された)
・見た目のテレスコモードが選べるようになった
・デザインが丸みを帯びた感じからシャープにハンサムになった
・レーザー刻印が縦になり、前よりも増えた。ややうるさい?
・510/GGネイティブ以外の接続を排除した
・コレクタータンクがシンプルにクリーニングもしやすくなった
・トップ/ボトム両側のピンがフローティングになった
・ブラスが2種類選択可能になった
ブラスは以前の5倍の原価のものを採用したNew Alloyと呼ばれるもの。そして以前からのOld Alloyの両方が選択できますが、新合金(Alloy)はテスト時に汗に弱く2~3日で真っ黒になるという指摘が多かったため、やむを得ず旧合金でのJust GGも発売したという経緯のようです。
Just GGは、世界中にファンの多いGGTSシリーズの4世代目にあたり、様々な意見をもとに進化したメジャーバージョンアップです。GGにこれまで触れてこなかった方にも、シリーズを買い続けている方にもオススメできる製品です。機能を知れば知るほど使う喜びを感じることができるMODはそうそうないんじゃないかと思います。




購入先: e-smokeguru Just GG €165.00
<<コメントはJPVapers.comのこちらのスレッドまでお願いいたします>>
直径 23mm
長さ 82mm/97mm/112mm(18350/18490/18650)
重さ 153g
材質 ステンレス/ブラス
基本機能を並べるだけでも結構あるのですが
・テレスコピック機能(2モード)
・エアドローコントロール
・フローティングピン
・510/GGネイティブ接続
・メカニカルヒューズ
・新ブラスコネクタ
・新コレクタータンク設計
などが全て新しいJust GGの設計となっています。
■コレクタータンク
GGTSほどややこしいMODはないと思うのですが、その理由は対応しているアトマイザー規格の多さにあります。そのことを念頭にまずは新旧のコレクタータンクの写真を見てください。外見のちょっとした違いのように見えるかもしれませんが、機能が大きく変わっています。

GGTSは専用のハイブリッド接続のほか、アトマイザースレッドの510/801規格に対応、さらにRethreaderアダプターを使用することで901、808Dの4つの規格に対応しています。そしてコレクタータンクの役割は漏れる前提で作られているアトマイザーからのリキッド漏れをキャッチし、さらにエアフロー調整を提供するものです。
恐らく「え・漏れが前提?」となる方が多いと思うのですが、GGTSのデビューした時代では直接ドリップ用のアトマイザーやカトマイザーを奥まで差して漏らしながら使うのが一般的だったのです。懐かしく思うユーザーも少なからず存在するわけですが、今ではほぼ使わなくなっちゃったんです。
いやいや、デジタルなCDだと音に味がないのでレコードのアナログが一番と過渡期に言っていた人たちはどこへいったんだろう?と思うのと同様に、今ではカトマイザーも過渡期が終わりを告げようとしている時代です。現代はGGなどのMODに乗せるのは、リビルダブルのドリッパー、そして同様のタンクがほとんどだと思います。つまり510にさえ対応していればよい時代になったと言えます。

なんでこんなに前置きが長いのかというと、Just GGは進化に向けてマルチの規格対応を切り捨てたことを正当化しておきたいからなんです。Just GGは、GGネイティブスレッド、そして510接続のみに対応していて、801、901、808Dを切り捨てています。
Just GGのコレクタータンクを分解すると、接続部のネジを外せば実は510になっているためRetheaderを使って510/808Dカトマイザーの接続は可能になるのですが、キャップの穴の直径がカトマイザーを通すことができず、さらに接続できたとしてもエアフロー用の穴がコレクタータンクに開いていないため吸うことができません。
510に絞ったのは思い切った考え方だとも言えますが、実質GG製品はそれぞれのスレッドに互換性がありますので、懐かしいレコートを聞きたくなったら、コレクタータンクごとGGSTのものを接続することが可能なわけです。ただこれからの進化を考えると510とGGスレッドのみに絞ったことは決してネガティブではなかったと思います。


GGTSでも510アダプターを使うことでJust GGのように差し込むことなくコレクタータンクの上に510接続を実現することができます。私はこれを買うチャンスがなく持っていなかったのですが、心優しいTaroさんに譲っていただいたものが手元にあるため、GGTSでもJust GGのように使うことが可能です。
と、ここまでシンプルになっても新規ユーザーが不可解に思う部分があります。リキッドの漏れをキャッチするために必要なコレクタータンクって、漏れない前提のアトマイザーには必要ないんじゃ?
はい、正解ですね。コレクタータンクと呼ばれていますが、実際のところ現在はエアドローコントロール機能を提供するパーツで、GGネイティブスレッドのハイブリッド接続を可能にするアダプターという位置づけです。それにしては高さが無駄に長くなるのを抑えたいと思う場合には、コレクタータンクの代わりにStealth Capをオススメします。

これはGGTSの時代からあるものですが、GGTSに一般的な510スレッドのキャップのみを提供するものです。Just GGの発売に合せてデザインが少し変更されましたが、これを使うことで一般的なテレスコMODとして使うことができます。
右の新キャップはエアーインテイクのスリットが2本になり、旧キャップの丸みを帯びたシェイプからやや角が立ったデザインに変更されています。またセンターピンがスレッド式からフローティングピンに変更されています。
GGTSではRethreader Ringを挟んでからStealth Capを乗せていましたが、Just GGではメインチューブの長さが変更になり長くなったため、Retheader Ringを使わずにテレスコチューブにそのまま装着します。ステルスモードにしたときの状態を並べてみます。(左がJust GG)

■テレスコ機能
コレクタータンクの話からStealth Capの話に入ってしまったので、引き続きテレスコの話を続けます。やたらとエクステンションっぽいものが多くなったようみ見えるのですが、実はJust GGはステルスモードから18650モードまでをエクステンションなしでも伸長が可能なのです。
エクステンションの役割は、もちろんさらに長くして18650+Kickを仕込むことをまでを提供するのですが、あくまでも見た目の美しさにこだわるために存在します。18350ではそのまま、18490では1つ、18650で2つのエクステンションを足すことで、エクステンションチューブを見せることなく、固定チューブのような見た目のまま使用することができるというものです。


イメージ沸きますか?確かにこれまでGGTSだとステルスモード以外ではテレスコのくびれが必ず見えてしまうため、これを無くしたいと思うことはあったはず。なので、Just GGで可能になった下着は見せません的な考え方は、そうそうバッテリーサイズを変えるわけではないので、GGTSで最も望まれていたかも知れない機能のひとつだと思います。
個人的には18490がメインなので、18490で固定チューブのようなフリができるのは非常に意味が大きいです。ただね、電圧低下を防ぐために入れたブラスのテレスコチューブが逆に見えないと、なんか寂しい気もするんですけどね。ほら、見せる下着ってのもあるじゃない?w
■ボトム&スイッチ
スイッチの構造は以前と変わらず、そのままGGTSのものと同じです。もちろんマグネット化したものをそのまま利用可能です。


ボトムパーツにはセンターピンがあり、ここにスイッチが再度から触れることで通電させる設計もそのままですが、GGTSの剥き出しのスプリング、そしてヒューズを入れたアップデート版に続き、Just GGではセンターピンがテレスコピックになっています。



GGTSのヒューズは細いものが採用されていましたが、Just GGではセンターピンのテレスコ機能を兼用しているため、スプリングはある程度固いものに変更されています。ピンがテレスコピックということは、18490と18500の差、あるいは個体差へ対応するには、本体のテレスコ機能を使って締め付けることで対応したわけですが、Just GGでは前述のように固定チューブのようにピッタリと上下を合わせることができるため、このセンターピンでの微調整が効いてくるのだと思います。またスプリングがある程度固いため、チューブの締めすぎも緩和してくれる効果も期待できます。
写真で少しわかりにくいかも知れませんが、GGTSと比べてJust GGのガス抜きは以前のようにボトムの回りに12箇所隠されるように空いていたのですが、Just GGでは大きめのスリットが表からみてわかるように2箇所に変更になりました。機能面では旧タイプの方がよさそうですが、ここも見た目として採用されたものだと思います。
■まとめ
だいぶ細かいところやGGTSの差について語ってきましたが、つまりJust GGはMODとしてどうなんだと。
しばらく使ってみた結果、GGTSで届かなかった痒いところに手が回っているGGらしい非常によいMODだと思います。よいと思われる点は以下の通り。
・GGTSよりブラスパーツが多め(電圧低下が改善された)
・見た目のテレスコモードが選べるようになった
・デザインが丸みを帯びた感じからシャープにハンサムになった
・レーザー刻印が縦になり、前よりも増えた。ややうるさい?
・510/GGネイティブ以外の接続を排除した
・コレクタータンクがシンプルにクリーニングもしやすくなった
・トップ/ボトム両側のピンがフローティングになった
・ブラスが2種類選択可能になった
ブラスは以前の5倍の原価のものを採用したNew Alloyと呼ばれるもの。そして以前からのOld Alloyの両方が選択できますが、新合金(Alloy)はテスト時に汗に弱く2~3日で真っ黒になるという指摘が多かったため、やむを得ず旧合金でのJust GGも発売したという経緯のようです。
Just GGは、世界中にファンの多いGGTSシリーズの4世代目にあたり、様々な意見をもとに進化したメジャーバージョンアップです。GGにこれまで触れてこなかった方にも、シリーズを買い続けている方にもオススメできる製品です。機能を知れば知るほど使う喜びを感じることができるMODはそうそうないんじゃないかと思います。




購入先: e-smokeguru Just GG €165.00
<<コメントはJPVapers.comのこちらのスレッドまでお願いいたします>>