Kanger SubTank Mini

Kanger SubTankのリリースはなかなか衝撃的で、コミュニティがAspire Atlantisのリビルドに手こずっているところへ、プリメイドのコイルヘッドとリビルダブル用のRBAヘッドを合わせ持った製品の登場。さらにフレーバーの乗りもよく、セラミックシートを乗せたAtlantisに対して、オーガニックコットン100%と安全面でも上を行ったわけです。ただ、そのボディは直径25mmと大きく18系MODの多い国内市場においてはさほど人気が出なかった感があります。
満を持して22mmのSubTank Miniの登場となったわけですが、ここにも落とし穴がありこれまで入荷を控えていたのですが、ついにその点も解消され、ようやく皆さんにご紹介できるようになりました。
■基本仕様など
直径 22mm
高さ 48.5mm
重さ 64g
材質 ステンレス(sus304)
タンク容量 4.5ml
エアホール 2mm x2、2mm x2、2mm x 5mm(ワイド)
接続 510 スプリング式(ゴールドプレート)
ドリップチップ付属
■付属品
SubTank Mini 1台
0.5Ωコイルヘッド 1個(組み込み済)
1.2Ωコイルヘッド 1個
RBAハウジング 1個
510ドリップチップ 1個
スペアネジ 2本、スペアプリメイドコイル
ミニスクリュードライバー、オーガニックコットン
英語説明書


Kanger SubTank Miniは、革命児のAspire Atlantisに習いドリッパーレベルの吸い心地をそのままタンクにした製品です。その秘密はプリメイドコイルの性能とエアフローの秀逸さによるものですが、SubTank Miniには、さらに手巻きリビルダブルが組み込めるRBAユニットが同梱されています。
また、ボディはAtlantisよりも約3mm短いながら、タンク容量が4.5mlとAtlantisの2.5mlを大きく上回ります。
■トップキャップとタンク
トップキャップの構造はAtlantisに近く、チムニーとキャップが一体型でほぼ同様のドリップチップが付属しています。構造が異なるのは、Atlantisがタンクをステンレスキャップが保護のため覆っているのに対して、SubTank Miniはタンクが表に来ています。赤いオーリングが見えてしまうのは好みに差かと思いますが、この構造によってAtlantisの2倍近いタンク容量4.5mlを実現していますので、ガラスの保護をとるか、容量をとるかの問題かと思います。個人的にはデサイン性でAtlantisが好みですが、選ぶとすれば機能面で赤いオーリングを選びます。スペアで他の色が欲しいところではありますが。
AtlantisとSubTankの構造の差はチムニーにもあります。Atlantisがチムニー自体をヘッドの太さに合わせて大きくしたままタンク内に置いてあるのに対して、SubTank Miniではチムニーは細いストレートのままです。こうなるとチムニーとは呼ばないのかも知れませんが、この部分もタンク容量を稼ぐことに貢献しています。


■ボトムパーツ
ボトムパーツの構造もほぼAtlantisに酷似しています。エアフローは3種類、2mmホールが1個と2個、そして2mm x 5mmのワイドです。直接吸い込む方法でもエアが不足していると思うことはないかと思います。ただ一方でやや不満があります。510接続部にはスプリング方式のポジティブピンがあります。


■アトマイザー
SubTank Miniのアトマイザーには、リビルダブルが可能なRBAユニットと、プリメイドのコイルユニットが付属しています。まずはプリメイドコイルから見ていきます。


製品にはOCC(オーガニック・コットン・コイル)と呼ばれるプリメイドコイルが2個付属しています。内部のコイルはシングル。Atlantisとは異なり横置きになります。サイドには2つのリキッド供給穴があり、ここからリキッドがコットンに浸透していきます。テスト時にうっかりにリキッドを入れてからものの10秒ほどで吸ってしまったのですが、それでもドライヒットにはならずに供給のよさを実感しました。
冒頭でAtlantisよりも安全であると書きましたが、Atlantisのコイルヘッドに使用されているウィックの材料はコットンだけでなくAspireのが独自開発としているセラミックシートを含みます。下の図はAtlantisコイルユニットの構造ですが、このうち「C」と「E」はオーガニックコットン、「D」はセラミックシートです。

セラミックシートの場合、結晶質シリカの発がん性が心配なところですが、独自開発のシートの正確な正体がわからないことで、米国コミュニティではややパニック気味になっていました。それを受けたAspireは構造図と説明をアナウンスしたのですが、逆にセラミックシートをコットンでサンドイッチにしていること、そしてセラミックシートが独自開発なことから、さらに炎上した経緯があります。ただ、実際にどのような影響があるのかは専門家じゃないとわかりません。私のような一般人に分かるのは「美味しい」ということだけです。
なお、これらの炎上を受けてAtlantisでは今後オーガニックコットン100%のコイルヘッドのへの切り替えを行っていくとのことです。すでに製品の置き換えが始まっていますが、日本への到達はまだ時間が掛かる見込みです。ただしこれは安全性を考慮して切り替えるわけではなく、カスタマーのフィードバックを受けて行うということだと思われます。
一方、SubTankの方はオーガニックコットンのみでウィックが構成されています。このあたりは非常に難しいところで、リアルのタバコに比べれば圧倒的に電子タバコは安全だということはだれでも分かると思いますが、ある程度の知識を持って自分で選択していくことしかないのかと思います。
次にRBAユニットを見ていきます。


25mmのSubTank用RBAがデュアルコイル前提なのに対して、SubTank MiniのRBAユニットはシングルコイルが前提になっています。もちろん苦労すればデュアルコイルにすることは可能だとは思います。
そして、ここにも問題が潜んでいました。SubTank Miniがリリースされた初期の頃はRBAユニット内部のインスレーターがな白い素材だったのですが、実はこれが溶けてしまうことがあり、吸った時に非常にまずいという問題があったのです。これを解決するため白い素材から透明な素材へと一時的に入れ替えが行われたいたのですが、その先に耐熱性の非常に高いPEEK材への切り替えが予定されていたいため、これを待っていたというわけです。


これがPEEK材を使用したインスレーターです。ようやく仕入れをすることができました。
■セットアップとまとめ
25mm版のSubTankでもRBAの美味しさは証明されているので安心して進めます。シングルコイルなのでKanthal A-1 26gを使っていきます。コイルを巻くのは先日入ったばかりのCoil Masterコイリングキット。2.5mm芯の7~8巻で0.6Ωあたりを狙っていきます。




0.6Ωのイイ感じに仕上がったのでコットンを通して仕上げを。チャンネルが決して大きいチャンバーではないので、コットンで塞いでしまわないように気をつけながらセットアップします。リキッドを十分湿らせておくとやりやすいです。




こんな感じになりました。吸ってみた感じは、いやー優秀。もちろんコットン臭が最初はしますが、徐々にこなれてきます。BVCではない分エアホールが大きくても狭さを感じのかもと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。これで十分な気がします。
オマケで縦コイルの試してみたので写真だけ。
コットンは湿らせた状態でちょっとづつコイルに巻いていきました。





RBAを試してみて思ったこと。結局Atlantisと同じで吊るしのプリメンドコイルの方が美味しく感じる…。これはもしかして私の腕のなさに起因するのかも知れませんが、Atlantisほど差は出ないものの、やっぱりプリメイドの方が美味しく感じるんですよね。もしかして無理にプリメイドコイルのユニットを使ってリビルダブルすれば美味しくなるんじゃ?!と、楽しい日々が送れそうです。
まとめると
といったところでしょうか。まったく不満がないわけでもありません。これはSubTankだけに言えることじゃないんですが、Atlantisを発端とするブーム以降、どうも爆煙ドリッパーと同様に肺で直接吸い込むタイプばかりが注目されます。エアホールが大きいのは私のような者にはたまらないのですが、一方で従来通りに腔内に吸い込んでから肺に入れるという方も多く存在します。サブオームな時点でそれを期待されても困るというのは分からないでもないのですが、であればなぜ1.2Ωのプリメイドコイルを用意するのかと。2mm x 1で口で吸うにはややエアホールが大きすぎます。そして美味しくないです。その部分は中途半端な設計になってしまっているかと思います。
いやいや俺は爆煙が好き!という方は何の躊躇もなく入手しましょう(笑


購入先:Promist Vapor
<<コメントはJPVapers.comのこちらのスレッド、あるいはFacebookのJPVapersまでお願いいたします>>
直径 22mm
高さ 48.5mm
重さ 64g
材質 ステンレス(sus304)
タンク容量 4.5ml
エアホール 2mm x2、2mm x2、2mm x 5mm(ワイド)
接続 510 スプリング式(ゴールドプレート)
ドリップチップ付属
■付属品
SubTank Mini 1台
0.5Ωコイルヘッド 1個(組み込み済)
1.2Ωコイルヘッド 1個
RBAハウジング 1個
510ドリップチップ 1個
スペアネジ 2本、スペアプリメイドコイル
ミニスクリュードライバー、オーガニックコットン
英語説明書


Kanger SubTank Miniは、革命児のAspire Atlantisに習いドリッパーレベルの吸い心地をそのままタンクにした製品です。その秘密はプリメイドコイルの性能とエアフローの秀逸さによるものですが、SubTank Miniには、さらに手巻きリビルダブルが組み込めるRBAユニットが同梱されています。
また、ボディはAtlantisよりも約3mm短いながら、タンク容量が4.5mlとAtlantisの2.5mlを大きく上回ります。
■トップキャップとタンク
トップキャップの構造はAtlantisに近く、チムニーとキャップが一体型でほぼ同様のドリップチップが付属しています。構造が異なるのは、Atlantisがタンクをステンレスキャップが保護のため覆っているのに対して、SubTank Miniはタンクが表に来ています。赤いオーリングが見えてしまうのは好みに差かと思いますが、この構造によってAtlantisの2倍近いタンク容量4.5mlを実現していますので、ガラスの保護をとるか、容量をとるかの問題かと思います。個人的にはデサイン性でAtlantisが好みですが、選ぶとすれば機能面で赤いオーリングを選びます。スペアで他の色が欲しいところではありますが。
AtlantisとSubTankの構造の差はチムニーにもあります。Atlantisがチムニー自体をヘッドの太さに合わせて大きくしたままタンク内に置いてあるのに対して、SubTank Miniではチムニーは細いストレートのままです。こうなるとチムニーとは呼ばないのかも知れませんが、この部分もタンク容量を稼ぐことに貢献しています。


■ボトムパーツ
ボトムパーツの構造もほぼAtlantisに酷似しています。エアフローは3種類、2mmホールが1個と2個、そして2mm x 5mmのワイドです。直接吸い込む方法でもエアが不足していると思うことはないかと思います。ただ一方でやや不満があります。510接続部にはスプリング方式のポジティブピンがあります。


■アトマイザー
SubTank Miniのアトマイザーには、リビルダブルが可能なRBAユニットと、プリメイドのコイルユニットが付属しています。まずはプリメイドコイルから見ていきます。


製品にはOCC(オーガニック・コットン・コイル)と呼ばれるプリメイドコイルが2個付属しています。内部のコイルはシングル。Atlantisとは異なり横置きになります。サイドには2つのリキッド供給穴があり、ここからリキッドがコットンに浸透していきます。テスト時にうっかりにリキッドを入れてからものの10秒ほどで吸ってしまったのですが、それでもドライヒットにはならずに供給のよさを実感しました。
冒頭でAtlantisよりも安全であると書きましたが、Atlantisのコイルヘッドに使用されているウィックの材料はコットンだけでなくAspireのが独自開発としているセラミックシートを含みます。下の図はAtlantisコイルユニットの構造ですが、このうち「C」と「E」はオーガニックコットン、「D」はセラミックシートです。

セラミックシートの場合、結晶質シリカの発がん性が心配なところですが、独自開発のシートの正確な正体がわからないことで、米国コミュニティではややパニック気味になっていました。それを受けたAspireは構造図と説明をアナウンスしたのですが、逆にセラミックシートをコットンでサンドイッチにしていること、そしてセラミックシートが独自開発なことから、さらに炎上した経緯があります。ただ、実際にどのような影響があるのかは専門家じゃないとわかりません。私のような一般人に分かるのは「美味しい」ということだけです。
なお、これらの炎上を受けてAtlantisでは今後オーガニックコットン100%のコイルヘッドのへの切り替えを行っていくとのことです。すでに製品の置き換えが始まっていますが、日本への到達はまだ時間が掛かる見込みです。ただしこれは安全性を考慮して切り替えるわけではなく、カスタマーのフィードバックを受けて行うということだと思われます。
一方、SubTankの方はオーガニックコットンのみでウィックが構成されています。このあたりは非常に難しいところで、リアルのタバコに比べれば圧倒的に電子タバコは安全だということはだれでも分かると思いますが、ある程度の知識を持って自分で選択していくことしかないのかと思います。
次にRBAユニットを見ていきます。


25mmのSubTank用RBAがデュアルコイル前提なのに対して、SubTank MiniのRBAユニットはシングルコイルが前提になっています。もちろん苦労すればデュアルコイルにすることは可能だとは思います。
そして、ここにも問題が潜んでいました。SubTank Miniがリリースされた初期の頃はRBAユニット内部のインスレーターがな白い素材だったのですが、実はこれが溶けてしまうことがあり、吸った時に非常にまずいという問題があったのです。これを解決するため白い素材から透明な素材へと一時的に入れ替えが行われたいたのですが、その先に耐熱性の非常に高いPEEK材への切り替えが予定されていたいため、これを待っていたというわけです。


これがPEEK材を使用したインスレーターです。ようやく仕入れをすることができました。
■セットアップとまとめ
25mm版のSubTankでもRBAの美味しさは証明されているので安心して進めます。シングルコイルなのでKanthal A-1 26gを使っていきます。コイルを巻くのは先日入ったばかりのCoil Masterコイリングキット。2.5mm芯の7~8巻で0.6Ωあたりを狙っていきます。




0.6Ωのイイ感じに仕上がったのでコットンを通して仕上げを。チャンネルが決して大きいチャンバーではないので、コットンで塞いでしまわないように気をつけながらセットアップします。リキッドを十分湿らせておくとやりやすいです。




こんな感じになりました。吸ってみた感じは、いやー優秀。もちろんコットン臭が最初はしますが、徐々にこなれてきます。BVCではない分エアホールが大きくても狭さを感じのかもと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。これで十分な気がします。
オマケで縦コイルの試してみたので写真だけ。
コットンは湿らせた状態でちょっとづつコイルに巻いていきました。





RBAを試してみて思ったこと。結局Atlantisと同じで吊るしのプリメンドコイルの方が美味しく感じる…。これはもしかして私の腕のなさに起因するのかも知れませんが、Atlantisほど差は出ないものの、やっぱりプリメイドの方が美味しく感じるんですよね。もしかして無理にプリメイドコイルのユニットを使ってリビルダブルすれば美味しくなるんじゃ?!と、楽しい日々が送れそうです。
まとめると
- タンク容量4.5mlはやっぱりうれしい
- プリメイド2個とRBAユニットが付属なのはお得
- プリメイドとRBAはともに優秀!
- スペアタンクもついてくる
- オーガニックコットンとPEEKインスレーターだよ
といったところでしょうか。まったく不満がないわけでもありません。これはSubTankだけに言えることじゃないんですが、Atlantisを発端とするブーム以降、どうも爆煙ドリッパーと同様に肺で直接吸い込むタイプばかりが注目されます。エアホールが大きいのは私のような者にはたまらないのですが、一方で従来通りに腔内に吸い込んでから肺に入れるという方も多く存在します。サブオームな時点でそれを期待されても困るというのは分からないでもないのですが、であればなぜ1.2Ωのプリメイドコイルを用意するのかと。2mm x 1で口で吸うにはややエアホールが大きすぎます。そして美味しくないです。その部分は中途半端な設計になってしまっているかと思います。
いやいや俺は爆煙が好き!という方は何の躊躇もなく入手しましょう(笑


購入先:Promist Vapor
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