Pico RTA V2 レビュー

Pico V1の発売は2015年10月、2年弱を経て、間もなくV2が登場の予定です。Pico V2の開発は皆さんご存知のModder YellowKissさんの作品ですが、V1発売時からそのパートナーとしてPromist Vaporにて世界へ向けた商品開発や販売を一緒に行っています。V2に関しては昨年12月の東京での開発会議実施以降、じっくりと時間を掛けて完成いたしました。今回は純粋なレビューというよりは、提供者側の視点になっちゃってますので、その点ご了承ください。でも、その分色々と網羅できているかと思います。あ、もちろんPico V2の最大の貢献者はYellowKissさんであり、その割合は99.9%ですよ!
レビューの前に告白したいことがあります。Pico RTA V2の開発告知以降、いくつかのプロトタイプ写真を出していますが、実はここには嘘があります。Pico V1のときにもそうだったのですが、V1発売の直後には中華メーカーに複数社によるクローンが販売されていました。敢えてここでクローンがなぜダメなのかを説明はしませんが、それはPicoではないわけです。そして、彼らはほぼ公開された写真からすでに製造に入っていたと思われます。
そのため、Pico V2ではトラップとして、AFCリングに「pico V2」を刻印しています。これは実際に販売される製品版では「pico」に変更されます。少しでもクローンメーカーからの販売を遅らせたいという私達の気持ちです。そして場合によりV2ロゴのまま売っちゃうパターンがあれば、ユーザーとしても見分けが付きやすいかなと思っています。製品版ではこの写真のように「pico」のみが刻印されます。ただし、本レビューの中ではプロトタイプ版と最終製品版の両方の写真が使われていることをお断りしておきます。
■基本仕様など
Pico RTA V2
- 直径 22mm / 高さ30mm(510接続部を除く)
- 重量 32.8g
- タンク容量 2ml
- AFCリングにより1.5mm~6mmまで4段階切替
- トップ面ジュースチャージ穴 3mm
- 新規PEEKクロスチャンバー採用
- PEEKインスレーター
- ビルドデッキはコイル/ウィック交換時にいつでも抜き差し可能
- V1 互換性: V1タンク(付属の別オーリング必要) / トップキャップ / V1 Short DT
- Ultemオプションパーツ: クロスチャンバー / チムニー / AFC / タンク / V2 Short DT
Pico V2の開発方針はこうでした。
・V1を超えるものを造る
・V1で不満に思われていた要望リストを上から解消する
つまり短所を削り、長所と伸ばすということになるわけですが、パート1の映画を見た人しか楽しめないパート2にしてはいけないとは思いますので、そのバランスが大事ですよねと。どんな製品でも全ての方にパーフェクトな製品というわけには行かないかと思いますが、マジョリティの意見を取り込みつつ、初めてPicoを触る人でも楽しめるような製品づくりを目指しました。
結果、V1からの改良点のハイライトは以下のようになります
・ジュースが入ったままデッキが抜き差し可能になった
・エアホール対応範囲が拡張された(1.5mm x1 x2 x3 x4)
・レギュラー、マイクロチャンバーを廃止して1個に集約
・V1のタンク、トップキャップを流用可能
それでは、早速上から見ていきましょう。
トップキャップ&タンク
Picoのトップキャップにはスレッドが切られていて、タンクの上部のスレッドにねじ込むようになっています。ジュースを補充するときには、このトップキャプを回して外しジュースを補充します。なお、トップキャップはV1/V2ともに互換性位があり、V1用に手持ちにあるトップキャップは、そのままV2でも利用できます。
Pico V2のタンクはV1用のタンクよりも若干短くなり、高さ24.5mm。V1は25mmですのでその差は僅かに0.5mm。V2ではタンクの下に新しく採用されたステンレスのパーツが追加されたため、その分丸々ではありませんが縮めています。容量は現在RTAの主流となっている2mlになります。今後、少し大きなタンクをリリースする可能性もありますが、今のところは未定としています。
このサイズ差を埋めるため、Pico V2のスペアパーツにはV1タンク互換用のオーリングが付属しています。V1のタンクを流用する場合には、チムニーの上のオーリングをこれに差し替えて使用してください。
そしてV1ユーザーから頂いていた不満点のほぼトップに上がっていたのか、ジュースホールの小ささです。そのためニードルボトルが必要でしたが、これは主に工場での歩留まりを避けること、漏れてはいけないRTAの宿命として安全策をとっていたことが理由。今回、チャージ穴をやや拡張してテストしてみた結果は、特に問題ないことも分かり、V2ではチャージ穴を3mmとしました。これにより、ガラスボトルのスポイトでも、ユニコーンボトルでも苦労なくジュースの補充が可能になりました。
そしてこちらがタンクの下に追加された新しいパーツです。これを設けたことで、タンク内にジュースが入っていても、タンクを逆さまにしていれば、その漏れを防いで、ビルドデッキを引き抜いてウィックやコイルの交換を可能にしています。
パーツの役割としては厚みを持たせる必要はないので、出来る限り薄くして全体の高さに影響を与えないようになっていますが、指でこのパーツを外そうとすると、薄さから持ちにくいことになります。そのため、V2ではフォークを同梱しました。スナップリングプライヤと似た使い方をしますが、パーツの裏にある2つの穴にフォークを引っ掛けてスレッドを緩めるためのツールです。
YellowKissさんとしては、キーチェーンなどに引っ掛けて持ち歩くように、フォークの根本を円にしているとのこと。おー、さすが優しい!っ思ったのですが、もし家に忘れてきてしまって、どうしてもこのパーツを外す必要が出てきたときには、ビルド用のジグや2mm程度の細い棒を使って、デッキ下の穴に差し込んで、デッキごと回して緩めるという方法があります。ただし、この方法を使うと、デッキがチャンバーを締め込んでしまって、チャンバーが外れにくくなる可能性もあります。もしチャンバーがスタックしてしまった場合には、やはり2mmほどの棒を差し込んでうまいこと外すようにしてください。
チャンバー&チムニー
次はチャンバー&チムニーです。V1チャンバーにはレギュラーチャンバー、そしてマイクロチャンバーの2種類が用意されていて、フレーバーを濃くするためにマイクロチャンバーを使用される方が多かったのが現実でした。そのため、V1を購入してもオプションのマイクロチャンバーを無条件に追加するとなると価格も上がってしまうのが玉に瑕でした。
V2では、レギュラーチャンバーとマイクロチャンバーの両方からイイトコドリをしまして、1種類のチャンバーのみで出来る限り味を濃く、そしてドライバーンに影響がない範囲で内部を狭くするようにした結果、新しいクロスチャンバーとして生まれ変わりました。
残念ながらV1のチャンバーはサイズが異なるため互換性はありませんが、V2では素材をUltemにしたいという理由以外では、追加のチャンバーを購入する必要がなくなりました。これも、Picoの優しさのひとつと思っていただけると幸いです。
そして、V1のチャンバーでウィックを配置するため上部に設けられたウィックホールは下部へ移動しました。Pico RTA GroupでのV2発表時には、V1のジュース供給が悪かったのを下げたのね、という感想もいただきましたが、実はそうではありません。
V1ではコイルから直線状にウィックが伸びることで供給がベストな状態となり、さらにチャンバーの外にウィックをはみ出させたセットアップを基本としていたので、チャンバーとタンクの隙間の毛細血管現象によってジュースがチャンバーの中ほどまでせり上がり、これをはみ出させたウィックで吸い上げるという方式のため、ウィックホールの位置で吸い上げが悪いということはなかったかと思います。
Pico V1を吸っていて、不思議とちゃんとタンク内のジュースが余ることなく、最後まで吸い切れるという経験の方がほとんどかと思います。これはその理由によるものです。ので、V1のウィックホールが上あるので供給がよくない or ジュースを吸いきれないということはないです。
であれば、V2でもそのままの設計でいいじゃんってことになるわけですが、V2の特徴であるチャンバーの抜き差しを実現するためには、ウィックホールからコットンがはみ出しているわけにはいかないのです。V1でも確かにBirks Plugを使ってジュースを堰き止めることは可能だったのですが、まぁこれを持ち歩くことは少ないかと思います。そして、うまくいっても案外指がベタベタになったりジュースが結局半分くらいなくなっちゃったなんてお叱りもいただきました。
というわけで、V2ではチャンバーのウィックホールを締めた時の最下部に配置、ウィックは内部に仕舞い込むビルドを推奨しています。ジュース穴は色々とテストをした結果2.5mmとしました。これで供給が悪いという経験はありません。どうしても供給を大きくした場合は、ピンバイスなどで3mmに拡張するなどで対応は可能です。
チムニーについてはその機能に変更はありませんが、外形サイズの変更によりV1との互換性はありません。
ビルドデッキ
引き続き、ビルドデッキを見ていきます。
こちらも縦だったものが横になるような大幅な変更はありませんが、エアホールのサイズが2.5mmから3.0mmへ拡張しました。また、コイルを設置する2本のネジの間隔は1mmほど拡張しています。MTLユーザーからは2.5mmのままがよいという声もいただきましたが、これについては実際に吸ってお試しいただく以外に差は分からないかと思います。V2では最大1.5mm x4個のエアホールを最大としていますので、そのまま2.5mmでよしとするわけにはいかないのです。
Kayfun5のようなリデューサーピンを用意せよという意見をいただく可能性もありますが、実際のところKayfunの3.2mmほどの大きさがあれば可能かも知れませんが、3.0mmであればそこまでの必要性は低いと判断しています。今後、どうしてもその声が高くなれば検討しますが、まずはSSメッシュなどを丸めて吸い比べてみていただけることをオススメいたします。ここはぜひ私達も意見をいただきたいところです。
ビルドデッキの他の変更点として、ウィックのポケットが作られています。これは、チャンバーからウィックをはみ出させない分、ウィックの端の置き場を作りたかった部分です。チャンバーの表からこの部分が見えますので、その上にウィックを置くというセットアップの目安となるものです。実際にはウィックがポケットの上にしっかりと乗っかるか、あるいはコットンの端が少しポケットに掛かっているくらいがちょうどよいかと思います。ビルド方法についてはのちほど説明します。
エアフローとボトムユニット
Pico V2のボトムエリアも変更があります。まず見た目に斬新なAFCの採用です。Pico V1では保管時にどうしてもAFCリングの下の隠れているオーリングが乾いてしまい、初めてV1を使用するときは爪などを使ってAFCを一旦外し、さらにジュースなどを塗って滑りをよくする必要がありました。また、ジュースが浸透しすぎると、今度はゆるゆるになってしまうこともあったわけです。そこで、V2ではそもそもオーリングを排除して回すという概念を無くしました。
ボトムのパーツには2つ、2つ、1つと並んだ合計5個の1.5mm穴が存在します。ここに新しい六角のAFCを被せることで、1個、2個、3個、4個のエアフローがそれぞれ選択可能になっています。
確かに回せなくなった結果、一旦ボトムのユニット全体を外していただく必要がありますが、一度決めたエアホールがズレてしまうこととのトレードオフかとは思います。V1では最大3個までとなっていましたので、ぜひ一度最大4個穴での吸い心地をお試しになってみてください。
デッキ下の一体型の510ピンですが、これはV1からの変更点として、ポジピンの出っ張りが僅かに長くなっています。接続性と安全性を高めるためではありますが、スプリング方式のコネクタを持つMODのご使用を推奨します。V1の場合はチャンバーの固定が甘かった場合、ポジピンが押し上がってしまって通電せずにいわゆる「Check Atomizer」になることがあったのですが、これは主にスプリグが固かったり、あるいは固定のMODを使用した場合に起きていました。チャンバーを死ぬほど強く締めていただく必要があった部分です。
V2ではこの部分をやや改善しています。Picoは上の写真のように赤いネガティブ同士が接続して通電性が確保されるのですが、チャンバーの固定があまいとこれが浮いてしまってうまくいかないことがありました。V2の場合でも同様の設計ではあるのですが、チャンバー下のスレッドにやや遊びが仕込まれていること、そしてチャンバーの下からデッキがほんの僅かにはみ出しているため、チャンバーの締めが少しゆるくても、ボトムパーツをねじ込んだときでも接続が保たれるようにしています。
また、チャンバーが緩みすぎた場合は、ボトムのパーツが外れている状態で下からデッキを手前に回せば、緩みを解消することが可能です。これにより、接続がうまくいかなかった場合にジュースを捨ててチャンバーを調節することなく、デッキを使ってチャンバーを締めることが可能です。
ただし、改善はしていますが、510ピンが固定のMODを使用したときに、思いっきり下からポジティブピンが突き上げられてしまうと、やはり写真のネガティブの接続が接触不良になることがあります。そのため、MODにはスプリング方式を使用していただくことを推奨し、さらい固定ピンの場合にはPicoを締め込み過ぎないようにしていただく必要があります。
少々ややこしい話になりますが、これはまっさーさんのYoutubeを見てもらった方が動画で分かりやすいかとは思いますが、一応文章で説明します。
V2ではデッキの格納に2つの方法があります。タンクが空でビルド行うする場合、そしてジュースにタンクが残っている状態で、デッキだけを後から差し込む方法の2つです。
前者の場合、上の写真にあるように、本来タンクの下にハメられているV2で登場した新しいパーツをAFCの上にねじ込んでおきます。あとは比較的何も考えずにビルドしてそのままタンクにねじ込んでいただければ問題なく固定されます。このときもチャンバーはあまりきつく締めすぎなくて問題ありません。接続性を良好にするためには、この方法が一番適しています。
後者は、上の写真ようにボトムのパーツを外した時点で、タンク下の新しいパーツはタンクに固定されています。逆にこの部分が外れてしまうとジュースが漏れてしまいます。デッキを抜いて、タンクを逆さまにしておけば漏れません。
ビルドが完成したら、デッキだけをタンクにすでに装着されているチャンバーにウィックの位置をジュースホールに合わせて差し込みます。そしてこのとき、チャンバーが緩んでいないかを確認してください。デッキがクルクルと回ってしまう場合にはチャンバーが緩んでいます。このときはデッキを右指で持って手前に軽く回しておくことでチャンバーによる接続不良を防ぐことが出来ます。
うまく行っていない場合には、ボトムを締め込んでも、AFCのリングが多少カチャカチャとします。その場合には再度ボトムのパーツを外してデッキを締め直すなどの調節を行ってください。
いや、たぶん分かりにくいですよね。私も読んでてて理解し辛いです。すみません。
ポイント
・1回目のビルドでは、タンク下のパーツをAFCの上に先に装着しておく。
・デッキ抜き差し後のビルド時には、タンクを締める前にチャンバーを手前に締めておく。
・AFCが上下にカチャカチャと遊びがないようにする。隙間があると通電が確保できない。
V2のインスレターも改善しました。以前はバッチによってインスレーターのサイズが若干緩めにできていたため、クリーニング時などに抜け落ちて紛失することなどがありました。V2では、この固定が比較的しっかりとしているため、簡単には抜け落ちることがなくなりました。
■ビルドしてみよう
ビルドは結局好みの問題ですが、私は主に28g、2.5mm芯の5巻で1Ω付近という使い方。そしてPicoのために開発した、Narrow Claptonの0.3x0.1mmを5巻で主に使用しています。
Pico V2でもまずは単線で色々なビルドを試してみたのですが、26g、28gで0.8~1.2Ω程度が美味しいかと個人的には思います。このところはもちろん、Narrow Claptonです。
V1のマイクロチャンバーのように、ワイヤーを南北にする必要はありません。通常通りのビルドでいけます。エアホールからの距離は近づけすぎない程度にしておいてください。Narrow Flat Claptonなどの細いクラプトンワイヤーについては、ネジ止め部分が結構厳しいかと思いますので、チャンバーの大きさからも単線、ツイスト、あるいはNarrow Claptonをオススメします。
ドライバーン時はクロスチャンバーを装着して行うか、あるいは写真のようにセラミックのピンセットでデッキを軽く押し込んで行ってください。V1のときよりは軽く押し込むだけで通電可能です。
ウィックはあまり細すぎると、デッキの抜き差し時にうまく機能しない場合もありますので、ある程度の量を使用して、さらにビルド時には十分ジュースで濡らして慣らした状態でビルドするようにしてください。写真のようにチャンネルにうまいこと乗るようにウィックを配置してください。
これでタンクに差し込めば完成です。
次に、デッキを抜き差しする方法も試します。タンクのセクションは金属とプラスティックでスレッド接続されていて、ボトム側は金属になりますので、ボトム部分を回すと比較的簡単にデッキ以下のユニットが外れるようになっています。外したら、タンクを逆さまにしてデッキを引き抜いてください。これでデッキへのアクセスが可能になります。
逆にこれはMODから外す時にPicoの根本を持って回さないと、上のタンク部分だけ外れてしまう危険性があります。ので、Pico自体をMODから外しにくい場合には、付属のフォークをAFCの穴に引っ掛けて回してください。
デッキを外したら、ウィックを変えるなり、コイルを変えるなりビルドをし直してから戻します。このとき、ウィックの場所とチャンバーのウィックホールの場所を一致させてください。また、上でも説明したようにデッキを差し込んでから、チャンバーを少し手前に回るかどうかを試した上でボトムパーツをねじ込んでください。
以上で再ビルドは完了です。
ビルドについては、ぜひ電タバ貴族、まっさーさんのPico V2もご参照ください。
■オプションパーツ
V2と同時に発売されるオプションパーツについてもご説明します。最も目を引くのは、新たに設計されたAFCリングのUltem版です。Picoといえば様々なUltemパーツを発売してなかなか特徴的なスタイルを持っていましたが、これにAFCリングを追加したことで、まるでシースルーのような姿を実現できます。
また、PMMAタンクとマッチするクリアのPMMAトップキャップ、そしてUltemタンクとマッチさせるUltemトップキャップもV1互換品として健在です。こちらもお好みに合わせて組み合わせのバリエーションが楽しめます、PMMAトップキャップは角を削ってシェイプが丸いもの。Ultemは逆に角を落とさずに角ばったシェイプになります。
ドリップチップはV1用の内径2mmに絞ったものに加えて、新たにV2では調節幅が増えたエアフローに合わせて、内径5mmのものを用意しました。これもお好みでお選びいただけます。V1用のドリップチップは、何に付けても美味しくなっちゃうので、自分である時封印した時期もあったくらいの出来ですが、V2についても味が薄くなるようなこともなく、絶妙なサイズとしてお使いいただけます。
また、V1タンクを使用していただくためには、付属の互換用オーリングが必要になりますが、もしさらにスペアが必要な場合は、追加のオーリングキットも購入可能です。こちらはV2付属のスペアパーツが2袋分入っていますので、V1互換用のオーリングも2本含まれています。
■まとめ
Pico RTAは、シングルコイルで控えめなサイズのフォルム好きな方のためのタンク。もしかして世界からみるとマジョリティではない部類の製品かも知れません。今でもロシアや中国に行けば、それこそメカニカルの爆煙が主流ではあるのですが、それでも5,000台を超えるPico V1がこれまで世界中に出荷されています。コンパクトタンク好きな方は実は結構いらっしゃるわけですね。
V2はその期待を裏切ることのないRTAです。これまでたくさんのご要望いただいた中のトップ3は、ジュースチャージ穴の狭さ、エアフローの狭さ、そしてチャンバーアクセスのしづらさです。これらに加えて複数の改善を行い、さらに長所であるコンパクトさと味のよさと加工精度の高さ、そして各種オプションによるドレスアップの豊富さも進化を遂げています。
Pico V1をご使用いただいている皆様にも、初めてPicoを触らる方にも十分満足していただける内容になっています。
V2の開発では、YellowKissさんも相当脳みそを酷使したのがうかがえます。たまに悲鳴のようなものは遠くから聞こえてくるイメージがありw でも、完成したV2プロトタイプを持って羽田空港でお会いしたときの表情から、絶対にV2は再びヒットすると開発グループ全員が確信しました。
Pico V2開発グループは、YellowKissさんと私、そしてエコイズムの黒岡さん、そして元Promistのにしやん、そして今も毎日素敵な汗をかいているPromistのZentaroで取り組みました。特に黒岡さんには様々な点で意見をいただき大変お世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。Pico RTA Groupのモデレーター、KamilとIanにも感謝です。
また、真っ先にレビューをご快諾いただいた電タバ貴族のまっさーさんに大感謝です。このレビューと同時期に世界初のYouTubeレビューが公開されます。こちらもぜひチェックをお願いします。
■Picoの情報はどこで交換できるの?
Pico RTA V2の発売に伴い、ユーザー間の日本語によるサポートや情報交換を主体としたFacebookグループを設置いたしました。どうぞご利用ください。(参加には管理者による承認が必要です)
Pico RTA Japan(公式日本語グループ)
■どこで買えるの?
Pico RTA V2は国内の様々な販売店で8月7日より販売が開始される予定です。
Pico RTA V2 公式Web販売は Promist Vapor まで 価格18,800円(税込)