Kick by Evolveレビュー

『Kick by Evolve』なかなかカッコイイ名前のMODがEvolve社より発売されました。Evolveは可変電圧(VV)ではなく可変電力(VW)という方式を持つ唯一のMOD Darwinを開発しているメーカーですが、定価が$250と高価なため、なかなか流行らない。それでもProVariと並んで可変MODの二大巨頭です。
Kick by Evolveは、このDarwinの機能を必要最低限に落としてキャップ値を下げた製品です。最大の特徴はバッテリーに直接接続して可変電力を行ってしまうというもの。つまり、固定電圧で安価に入手できるパイプ型のMODを、Darwinのような可変電力MODに変身させることができるわけです。
■可変電力とは?
ProVariやLavatubeに代表される可変電圧(Variable Voltage)は、使用するアトマイザーの抵抗に合わせて電圧を可変して使用できるもの。味が濃すぎれば下げる、薄すぎれば上げるというような使い方になります。
一方、可変電力(Variable Watts)は電圧と抵抗から生み出されるワット数を自分の好みに合わせることができ、電池の電圧とカトマイザーの抵抗をチェックして自動的に電圧を調整、指定したワット数を維持させます。つまり、自動で働く可変電圧MODでもあるわけです。社名のEvolveにふさわしくVVから進化したVWということが狙いの製品です。


その利点は魅力的で:
どうやって自分の好みのワット数を知ればいいのか、まぁ実は試して吸ってみるのが早いんですが計算もできます。
オームの法則から、ワットは電圧の二乗を抵抗値で割ればよいので、例えば電圧が4.0Vで2.0Ωのカトマイザーを使うとすると
4.02 / 2.0 = 8W
8ワットになります。これでワット数を一度固定すれば、電圧が下がっても異なる抵抗値のカトマイザーに変えても、同じ8ワットを維持してくれることになります。
試しに、Precise Plus 18650を使って検証してみます。
先にカトマイザーを外して負荷なしで電圧を測ります。
ご覧のように、単純なパイプMODの場合、カトマイザーなしのときは電池そのものの電圧、ここでは4.15V、カトマイザーを付けて負荷を掛けると3.77Vという結果です。(使用しているカトマイザーは2.0Ω)
Kickを入れるためには、18650バッテリーは物理的にそのまま使用することができなため、サイズの1つ小さな18490バッテリーを用意します。先にバッテリーを入れて、プラス電極側にKickを乗せます。このとき、Kickからわずかにはみ出しているコイルのような金属が、パイプの内側の金属に触れているようにします。これがGRDになっているので、パイプの内部が非金属で通電できないMODでは使用できません(金属シートを貼るなどで可能ですが)。
ワット数の設定は、精密ドライバーなどを使ってKickのポテンショメーターを使います。
写真を見てもらうとわかりますが、ポテンショメーターそのものの目盛ではなく、基板自体に5-10までの目盛りがついています。こちらを使うのが正解。一度、ドライバーで最低か最高まで回し、そこから目盛りに合わせて好きなワットまで持っていけばOKです。
フタをすれば設定完了です。Kickを入れているときは、抵抗値なしには電圧が測れないようになっています。これは、抵抗値が決まらないと自動的に電圧を調整できないためという設計のようです。
では、2.0Ωと2.7Ωのカトマイザーを使って、電圧を計測してみます。
素晴らしいですね。2.0Ωでは、ほぼ電池電圧に近い4.26V、2.7Ωでは5.0Ωまで上がっています。(Kickの抵抗値想定は3Ωまで、それを超えても使用できますが10ワットが上限のためそれ以上には上がりません)
■軽くまとめ
まだ使いこなしていないので詳しくは書けませんが、革命的なMODとしてびっくりさせてくれたのは間違いないです。Darwinが異色(持ってませんけど)なのは明白ですが、さらにそれを上回る唯一無二の製品です。
一日に何度もアトマイザーやリキッドを変えて楽しみたいのであれば、実はVVの方がお手軽で設定も楽ですが、ある程度リキッドも電圧も決まっているのであれば、VWにおまかせしてしまうのはアリです。さらにこれまでのVV MODではなくても、金属パイプのMODであれば、サイズと電池さえ間違えなければほぼ使えるというのが素晴らしいです。Precise PlusがVVになるって誰も予測してなかったと思います。
10ワットのキャップは賛否両論だと思いますが、3Ωまでのカトマイザーやタンクユーザーであればまったく問題ないと思います。私も7.5ワットくらいで使ってます。また、4ΩなどのHVは主にアトマイザーでの直ドリになると思いますので、この場合にはVVを使用する方が素直に適しています。
もし、コンパチなパイプMODを持っているのであれば、MUST HAVEで購入じゃないかと思います。$45だし。
ただ…残念ながら、今のところはどこも売り切れています。
販売を開始しても大体15分~30分くらいでなくなってしまう感じです。
コンパチ詳細や販売店の情報などはこちらからどうぞ
http://evolvapor.com/kick/
■可変電力とは?
ProVariやLavatubeに代表される可変電圧(Variable Voltage)は、使用するアトマイザーの抵抗に合わせて電圧を可変して使用できるもの。味が濃すぎれば下げる、薄すぎれば上げるというような使い方になります。
一方、可変電力(Variable Watts)は電圧と抵抗から生み出されるワット数を自分の好みに合わせることができ、電池の電圧とカトマイザーの抵抗をチェックして自動的に電圧を調整、指定したワット数を維持させます。つまり、自動で働く可変電圧MODでもあるわけです。社名のEvolveにふさわしくVVから進化したVWということが狙いの製品です。


その利点は魅力的で:
- 無理に電圧を上げてアトマイザーを破壊したり、焦げ臭い思いをしなくていい
- 電池の許容電圧を下回るまで安定したワットを提供
- 比較的安価に入手できる
どうやって自分の好みのワット数を知ればいいのか、まぁ実は試して吸ってみるのが早いんですが計算もできます。
オームの法則から、ワットは電圧の二乗を抵抗値で割ればよいので、例えば電圧が4.0Vで2.0Ωのカトマイザーを使うとすると
4.02 / 2.0 = 8W
8ワットになります。これでワット数を一度固定すれば、電圧が下がっても異なる抵抗値のカトマイザーに変えても、同じ8ワットを維持してくれることになります。
試しに、Precise Plus 18650を使って検証してみます。

先にカトマイザーを外して負荷なしで電圧を測ります。


ご覧のように、単純なパイプMODの場合、カトマイザーなしのときは電池そのものの電圧、ここでは4.15V、カトマイザーを付けて負荷を掛けると3.77Vという結果です。(使用しているカトマイザーは2.0Ω)
Kickを入れるためには、18650バッテリーは物理的にそのまま使用することができなため、サイズの1つ小さな18490バッテリーを用意します。先にバッテリーを入れて、プラス電極側にKickを乗せます。このとき、Kickからわずかにはみ出しているコイルのような金属が、パイプの内側の金属に触れているようにします。これがGRDになっているので、パイプの内部が非金属で通電できないMODでは使用できません(金属シートを貼るなどで可能ですが)。


ワット数の設定は、精密ドライバーなどを使ってKickのポテンショメーターを使います。
写真を見てもらうとわかりますが、ポテンショメーターそのものの目盛ではなく、基板自体に5-10までの目盛りがついています。こちらを使うのが正解。一度、ドライバーで最低か最高まで回し、そこから目盛りに合わせて好きなワットまで持っていけばOKです。

フタをすれば設定完了です。Kickを入れているときは、抵抗値なしには電圧が測れないようになっています。これは、抵抗値が決まらないと自動的に電圧を調整できないためという設計のようです。
では、2.0Ωと2.7Ωのカトマイザーを使って、電圧を計測してみます。


素晴らしいですね。2.0Ωでは、ほぼ電池電圧に近い4.26V、2.7Ωでは5.0Ωまで上がっています。(Kickの抵抗値想定は3Ωまで、それを超えても使用できますが10ワットが上限のためそれ以上には上がりません)
■軽くまとめ
まだ使いこなしていないので詳しくは書けませんが、革命的なMODとしてびっくりさせてくれたのは間違いないです。Darwinが異色(持ってませんけど)なのは明白ですが、さらにそれを上回る唯一無二の製品です。
一日に何度もアトマイザーやリキッドを変えて楽しみたいのであれば、実はVVの方がお手軽で設定も楽ですが、ある程度リキッドも電圧も決まっているのであれば、VWにおまかせしてしまうのはアリです。さらにこれまでのVV MODではなくても、金属パイプのMODであれば、サイズと電池さえ間違えなければほぼ使えるというのが素晴らしいです。Precise PlusがVVになるって誰も予測してなかったと思います。
10ワットのキャップは賛否両論だと思いますが、3Ωまでのカトマイザーやタンクユーザーであればまったく問題ないと思います。私も7.5ワットくらいで使ってます。また、4ΩなどのHVは主にアトマイザーでの直ドリになると思いますので、この場合にはVVを使用する方が素直に適しています。
もし、コンパチなパイプMODを持っているのであれば、MUST HAVEで購入じゃないかと思います。$45だし。
ただ…残念ながら、今のところはどこも売り切れています。
販売を開始しても大体15分~30分くらいでなくなってしまう感じです。
コンパチ詳細や販売店の情報などはこちらからどうぞ
http://evolvapor.com/kick/